冬場によく起こるクルマトラブルの予兆・対策方法教えます!


■冷却水とエンジンオイルも注意する必要があるが……

冬のトラブルというと「冷却水」と「エンジンオイル」も必ず話題にのぼる。確かに、平成初期くらいまでの古いクルマで、メンテナンナスを怠っていたなら注意を要する。

しかし、メンテナンスフリー化が進んだ現行車種(国産車)なら冬だからといって特に気にする必要はない。

例えば、冷却水。これには凍結を防止する効果がある「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」が使われているが、一定期間経過すると凍結を防止できなくなるため、定期的な交換が必要となる。冷却水が凍ると容積が増えるため、冷蔵庫で凍らせたドリンク缶のようにラジエターが破裂してしまうからだ。

その交換サイクル、平成初期くらいまでは2年ごと。つまり、車検毎の交換が必須だったが、交換を怠りがち。

だからといって直ちにトラブることはないが、劣化したまま使い続けるとサビの発生など、2次的なトラブルも引き起こす。そして、ある日突然、限界を超えて水漏れや凍結といったトラブルを引き起こすことになるのだ。

一方、近年の国産車には初回7年または16万km(初回以降4年または8万km)と長寿命で、防錆効果も大幅にアップさせた「スーパーLLC」と呼ばれる超寿命LLCが新車時から工場充填されている。

トヨタ純正スーパーロングライフクーラント(スーパーLLC)はこれまでのLLCの約2倍の寿命 。乗用車の場合は新車:16万kmまたは7年。2回目以降:8万kmまたは4年

このため、既定量入っているかどうかを確認する必要はあるものの、水漏れなどの不具合が生じないかぎり、2回目の車検までほぼ手つかずで走れる。それ以降はメンテが必要となってくるが、それ以前なら冬だからといって特に注意することはない。

ただし、「LLC」の凍結防止温度は水との混合比率(30〜60%の範囲で薄めて使用)で変化するため、水のみを補充して薄まっていると凍る可能性がでてくるため、もしも補充する必要が生じたときは注意!

特に「スーパーLLC」を希釈する水は「純水」の使用が原則で、異物が混入すると性能が低下し寿命も縮まるので要注意。補充するときは専用のLLC補充液の利用が大原則だ。

■最近エンジンオイルなら冬場でも特に気にすることはない

さて、エンジンオイルにしても、今と昔では性能に雲泥の差がある。

エンジンオイルは熱が加わると「粘度」が低下するため、どれだけの温度変化に耐えうるかが示されている。

その表示がSAE 規格の「5W−40」といった粘度分類記号で、前半のW付きの数字が小さいものほど低温でも軟らかく、後半の数字が大きいほど高温に耐えられることを示している。

昔のクルマや外車ではヒートぎみになる夏場の熱対策としてその数値が大きい固めのオイルに、冬は回転抵抗が少なくてセルを回しやすい柔らかめと使い分けることもあった。

API規格のSH級から定義されだした近年の省燃費オイルは「0W-20」など超低粘度ながら熱にも強いため、現在、主流のSN級、GF5といった省燃費オイルの指定が一般的となっている最近のクルマで指定オイルを利用している限り、特に季節を気にする必要はない。

もしも冬場にセルの回りが悪くなったとしたら、それは電気を供給するバッテリーに問題があると思って間違いない。

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