■壊れてはいけないという条件
ディーラーで販売するクルマということで、過給機チューンをするうえでもかなりの気遣いがあったようで、「パーツそのものはご覧の通りになりますが、ECU制御はアライモータースポーツさんによるマップ変更を行ったものを使っており、我々ディーラーでの整備も考慮し、ノーマルのマップに戻せる機能も含んでいます。
もちろんディーラーで販売するクルマだけに『壊れてはいけない』というのも重要な条件ですので、全体的に一定のマージンは残しながらも、気持ちいいフィーリングを味わってもらうために、完成後には実走テストによる確認も行っています」(技術課齋藤光章係長)。
また新井選手は「過給機チューンが目立ちますが、レカロシートとポジションにもラリーで得たノウハウが盛り込まれているので、ぜひ体感してほしいです」とも語ってくれた。
TC380に対する反響を営業担当の大橋良平氏に聞くと「予想を大きく上回る反響となっています。お客さんにはSTIのS208やRA-Rといったコンプリートカーの抽選に外れてしまった方も多いようで、同時に本格的な過給機チューンに興味を持っている方が少なからずいらっしゃることにも驚いています」。
こういったクルマがディーラーで販売されるのは快挙なだけに、自ずと第2弾も期待してしまうが、川田氏は「反響の大きさは嬉しいところですが、まだTC380に実績もない段階ですので、先のことは何も考えられません」と笑う。
いずれにしてもこういったクルマがディーラーで買えるというのは素晴らしいことで、幅広い意味での今後の展開なども大いに期待したい。
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