■フィットはハイブリッドが圧倒?
続いて、同じコンパクトカーのホンダフィット。3代目となる現行型は2013年に登場。ガソリン車とハイブリッド車同時にフルモデルチェンジを行っている。
比較したのは13G・Lホンダセンシング(以前は13・GLパッケージ)とハイブリッドLホンダセンシング(以前のLパッケージ)。
新車時価格は約42.5万円の差が付いているが、1年落ちの買取価格ではその差は27万円まで縮まり、3年落ちでは32万円へと拡大。
残価率を見ると、1年落ちではガソリン車は66.5%、ハイブリッド車は65.9%と若干ガソリン車が上回った。3年落ちではガソリン車が42.3%、ハイブリッド車が49.1%とここではハイブリッド車が優勢。
そして5年落ちとなる2014年式では21万円まで縮まった。残価率で見ると、ガソリン車が32%で、ハイブリッド車は35.6%となり、わずかにハイブリッド車のほうがリセールバリューは高いといえる。
フィットの場合、ガソリン車の買取価格は緩やかに値落ちしているのに対して、ハイブリッド車は購入後1年目の値落ちが非常に大きく、その後緩やかな動きに変わるという値落ちカーブの角度に違いがあるのだ。
●結論/1年落ちのみガソリン車の買取額が若干上回ったがそのほかの年式はハイブリッドのほうが買取額が高く優勢
■エクストレイルはやっぱりハイブリッド優勢?
それを踏まえて、現在人気の高いSUVを見てみよう。まずはエクストレイルから。ガソリン車は最量販グレードの20X 4WDの5人乗り、そしてハイブリッド車は20Xハイブリッド4WDとした。
新車時価格は約27万円の差が付いているが、1年落ちで、ガソリン車の残価率は64.9%、ハイブリッド車の残価率は66.0%と約21万円まで縮まっている。
そして3年落ちの買い取り価格ではガソリン車が146万円(残価率55.0%)、ハイブリッド車が160万円(残価率54.7%)と14万円まで縮まっている。
いまのところ、エクストレイルに関してはガソリン車とハイブリッド車の買取額はほぼ同じといってよさそうだ。
●結論/ガソリン車とハイブリッド車の買取額はほぼ同じ
■人気のコンパクトSUV、ヴェゼルは?

SUVはもう1台、ヴェゼルでも検証したい。ガソリン車はX・ホンダセンシング(以前はX)、ハイブリッド車はXハイブリッド・ホンダセンシング(以前はハイブリッドX)というグレードで比較した。
新車時価格は37万4000円ハイブリッド車が高くなっているが、1年落ちの買取価格では31万円と差が縮まっている。残価率はガソリン車が72.1%、ハイブリッド車が73.7%。
3年落ちでは、ガソリン車の残価率は61.9%、ハイブリッド車の残価率は58.7%と、残価率はガソリン車のほうが上回り、買取額の差は15万円となる。
5年落ちでは、ガソリン車の残価率が53.1%、ハイブリッド車の残価率が44.1%となり、3万円もガソリン車がハイブリッド車の買取価格を上回っている。
これはSUVにおいては優れた燃費性能を誇るハイブリッド車よりもガソリン車のほうが人気は高く、ハイブリッド車のリセールバリューが低くなるというう傾向が伺える。
●結論/3年落ち、5年落ちと年数が経つにつれてガソリン車の方が高くなる
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