■ロングセラーモデル、エスティマは?

そして、最後は2006年に登場し、13年というロングセラーモデルとなっているミニバンのエスティマだ。
現行型エスティマは登場したときからガソリン車とハイブリッド車を設定しているが、エアロパーツを纏ったアエラスのハイブリッド車は2012年の2度目のマイナーチェンジに追加されたので、2010年の買取価格は2.4Xで算出した。
比較したアエラス7人乗りとハイブリッドアエラス7乗りで新車時の価格差はなんと約103万円。もはや同じ車種とは思えない価格差だ。
1年落ちの買取価格の差はグーンと縮まり、残価率はガソリン車が77.3%、ハイブリッド車が65.3%、価格差は約28万円となっていて、ハイブリッド車の値落ちは暴落とも言える値落ち幅だ。
そして3年落ちでは、ガソリン車の残価率が57.7%、ハイブリッド車の残価率が56.5%、その差が約55万円となる。
5年落ちは、ガソリン車の残価率が48.0%、ハイブリッド車の残価率が43.9%とガソリン車のほうが高く、価格差は32万円。
7年落ちは、ガソリン車の残価率が29.9%、ハイブリッド車の残価率は34.9%、価格差は53万円。参考ながら10年落ちでは価格差が45万円となっている。
●結論/1年落ちは明らかにガソリン車のほうが圧倒的に高く、それ以降も若干ではあるがガソリン車の方が高い
■ハイブリッド車のバッテリーの寿命は?

ハイブリッド車の中古車購入で気になるのが、ハイブリッドシステムの駆動用バッテリーの寿命だろう。
駆動用バッテリーのメーカー保証はフィットハイブリッドやヴィッツハイブリッド、ノアハイブリッドなど概ね5年または10万kmとなっている。一般的には20万km走行しても問題ないくらいのライフを確保しているが、駆動用バッテリーは使い方によって寿命が大きく変わってしまう。
特に週末しか乗らず、しかも近所への買い物に行く程度というハイブリッド車のバッテリーは放電してしまうため、非常に傷みやすくなるのだ。
このような年式のわりに走行距離の少ないハイブリッド車はオークションでも敬遠される傾向が強い。
また、交換費用は、先代のプリウスでバッテリー本体と交換費用で約15万円、現行フィットハイブリッドなどリチウムイオン電池を搭載している場合、35万~40万円と高額になる。乗る期間が長く、走行距離を10万km以上想定している場合ならガソリン車を選んだ方が無難だ。
■最終結論/ガソリン車とハイブリッド車、どっちがいい?
では、ガソリン車とハイブリッド車どちらを購入したほうが良いのだろうか。それはユーザーがどれくらいクルマに乗るのかによって変わる。
今回紹介したガソリン車も非常に燃費性能が非常に高くなっているので十分満足できるはずで、一方のハイブリッド車はロングドライブが多いという人ならば、そのメリットを感じられる。
ハイブリッド車は走行距離の多い人にはメリットがあるが、街乗り中心の週末ドライバーには査定額も低くなるという悲しい結末が待っているのだ。
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