■BMWの速度リミッター設定スイッチ
このスイッチに意味があるのか、と疑問に感じるのはBMWの可変速度リミッターのLIMスイッチ。
ステアリングスポークの「LM」スイッチで起動し、設定は「上下のレバー」で行う。
この機能をオンにするとメータパネルに緑の文字で「LIM」と表示され、スピードメーターに緑のドットが点灯。
現在の走行速度が速度の制限として設定され、例えば、高速道路で80km/h の時点でボタンを押すことにより80km/hを超えない走行になる。
任意に制限速度を設定できるこのLIMスイッチ、使っている人はほぼいないんじゃなかろうか。
■R35GT-RのGセンサー
R35GT-Rのマルチファンクションディスプレイは、前席中央のコンソールにインストールされた7インチ液晶ディスプレイで、さまざまな車両情報や走行情報をリアルタイムで表示する優れもの。
発売当初から標準装備されており、最新の2018年モデルでは「Apple CarPlay」にも対応と、エンターテインメント機能の充実化も図られている。
そこで、2007年に発売された直後にR35GT-Rを手に入れたモータージャーナリスト橋本洋平氏に聞いてみた。
「たくさんの表示機能があったが、そのなかでG(クルマの加減速やコーナリング中に生じるGを波形で表示)を表す機能は、リニアに伝えており、視覚的にも面白いのだけど、走っている最中だとメーターを見る余裕はなかった(笑)」
たしかにあれだけハイパワーなモデルだと、走るのに全神経を集中させているので見るヒマなんかほとんどないというのは納得できる。ちなみにポルシェ911やケイマン、ボクスターにも 前後/横 Gを表示するGフォースを装備している。
それ以外ではセットアップスイッチをかなり多用していたそうで、特にショックアブソーバーのスイッチは標準でもガチガチなだけに、コンフォートに設定すると「路面からの衝撃が収まるのがかなり緩くなり、乗り心地がまったく変わる」と、楽しんでいたようだ。
■ポルテの目盛り付きのセンターピラー
最後にスイッチではないが、ほんとにいらない装備として強烈にプッシュしたいのが、トヨタのポルテやスペイドに標準装備されている目盛り付きセンターピラーだ。
助手席側のピラーに目盛りが付いており、子どもの身長をひと目で測定できるもの。110cm程度までは測れるので、長尺物などの測定にも使える。子どもが乗り込むたびに日々の成長を確認できる、遊び心のあるユニークな装備ではある。
でも、子どもが大きくなって測定できなくなったらどうするのだろう? という、考えは野暮というものか。
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