価格差3万~20万円!! 軽自動車にターボはいるのか? ターボの必要性とコスト

デイズルークスのターボはたった3万2400円高

背の高い軽ハイトワゴンに属するデイズルークス
背の高い軽ハイトワゴンに属するデイズルークス

■デイズルークス
●NAエンジン搭載車

659cc直3:49ps/6.0kgm
JC08モード燃費:22.0㎞/L
価格:S=131万7600円、X=143万6400円、ハイウェイスターX=163万9440円、ハイウェイスターX Gパッケージ=171万1800円、ハイウェイスター X Vセレクション=170万4240円
●ターボエンジン搭載車
659cc直3ターボ:64ps/10.0kgm
JC08モード燃費:22.2㎞/L
価格:ハイウェイスターXターボ=167万1840円、ハイウェイスターGターボ=176万5800円
◆NAとターボの価格差/同グレード比較で3万2400円

 その意味で一番注目されるのはデイズルークスだ(新型のデイズではなくスライドドアが付く背の高いルークス)。ハイウェイスターXターボの価格は、NAエンジンのハイウェイスターXに比べて3万2400円の上昇に抑えた。

 しかもターボでは前輪のディスクブレーキが放熱効果の優れたベンチレーテッドタイプになるから、ターボの正味価格は3万円弱に収まる。

 先代デイズと現行デイズルークスでは、NAエンジンのパワー不足が指摘され、エンジン負荷の違いによってデイズルークスの2WDではターボのJC08モード燃費がNAエンジンよりも少し優れている。NAエンジンは22.0km/Lだが、ターボは22.2km/Lだ。

 そこでデイズルークスでは、動力性能と燃費の両面からターボが推奨され、NAエンジンの不利を補うことも視野に入れてターボの価格を割安に抑えた。

NAとターボの違いをあまり感じない? むしろNAのほうがいいクルマ

デイズはNAエンジン、NAエンジンのハイブリッド、ターボエンジンのハイブリッドの3種類のパワートレインが用意されている
デイズはNAエンジン、NAエンジンのハイブリッド、ターボエンジンのハイブリッドの3種類のパワートレインが用意されている

■デイズ
●NAエンジン搭載車

659cc直3:52ps/6.1kgm
JC08モード燃費:29.4㎞/L、WLTCモード燃費:21.2km/L
価格:S=127万3320円、X=132万5160円
●NAエンジン+スマートシンプルハイブリッド
659cc直3:52ps/6.1kgm
モーター:2.0kW/40Nm
JC08モード燃費:29.8㎞/L、WLTCモード燃費=21.2㎞/L
価格:ハイウェイスターX=146万9880円、ハイウェイスターXプロパイロットエディション=156万7080円
●ターボエンジン+スマートシンプルハイブリッド
659㏄直3ターボ:64ps/10.2kgm
モーター:2.0kW/40Nm
JC08モード燃費/25.2km/L、WLTCモード燃費:19.2㎞/L
価格:ハイウェイスターGターボ=154万9800円、ハイウェイスターGターボ・プロパイロットエディション=164万7000円
◆NAとターボの価格差/7万9920円(ハイウェイスターXとハイウェイスターGターボと比較)

 このように軽自動車のエンジンにはターボが適するが、車種によってはあまり違いを感じなかったり、むしろNAエンジンのほうが快適なこともある。

 その代表が新型になったデイズとeKシリーズだ。NAエンジンの最大トルクは6.1kgmだから平均水準だが、実用回転域の3600回転で発揮されるために扱いやすい。

 一般的に軽自動車のNAエンジンは、アクセルペダルを踏み込むとスロットルが大きめに開き、少し騒がしいノイズを伴って唐突にスタートしがちだが、デイズとeKシリーズのNAエンジンは自然な印象だ。スロットルの早開き制御はしているが、あまり意識させない。

 しかもエンジンの回転上昇が滑らかで、耳障りなノイズも抑えた。パワフルではないが、上品に回るから、何となく心地好くなって穏やかに走る気分にさせる。4000回転を超えると速度上昇が少し活発になり、パワー不足も感じない。

 これに比べてターボは最大トルクが10.2kgm(2400~4000回転)だから、幅広い回転域で1Lエンジン並みの性能を発揮するが、回転感覚が少し粗くノイズも気になる。

 デイズのターボの正味価格は、アルミホイールのインチアップなどを補正して約6万円だから買い得だが、運転感覚の違いにより、パワー不足をあまり感じないのであればNAエンジンを推奨したい。

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