NAかターボか? 選ぶ基準は?
以上のように軽自動車のターボは、ほかのカテゴリーに比べて大幅に安い。しかも動力性能の向上率は高く、燃費の悪化率は小さいから全般的に推奨されるが、運転感覚の違いと価格の割安感は車種によって異なる。
選び方として、自宅付近に坂道が多かったり、高速道路やバイパスを使う場合はターボを推奨する。車両重量に対する排気量の不足を明確に感じることが多いためだ。販売店の試乗車で、実際に近所の坂道を走るとよい。
平坦な市街地を中心に使う時は、NAエンジンとターボエンジンを乗り比べる。「NAエンジンで十分」なのか「ターボが欲しい」と思うのか、比較してみよう。
軽のターボはパワー不足を補う実用型 積極的に選ぶとよい!
ターボを選べるグレードの価格もチェックする。デイズルークスのようにターボがハイウェイスターのみの設定だと、割安に装着されても価格は167万1840円と高い。予算超過になることもあるだろう。
その点で三菱ブランドが扱う姉妹車のeKスペースなら、標準ボディのターボも用意され、各種の装備を充実させながらTセーフティパッケージは162万円だ。
このほか先に述べたターボの正味価格も確認する。多角的に検討して、NAエンジンとターボを選び分けたい。
選ぶ時に注意したいのは「ターボはスポーツ指向のメカニズム」という先入観を持たないことだ。軽自動車は車両重量の割にエンジン排気量が極端に小さいから、ターボはパワー不足を補うための実用装備になる。積極的に選択するとよいだろう。
なお軽自動車の開発者は「エンジンの排気量を800cc前後に増やせば、ターボを装着しないで優れた動力性能と燃費を両立できる」という。
全幅も100mmほど拡大すれば走行安定性と乗り心地を大きく向上できるが、必ず増税と引き替えにされてしまう。
すでに40年以上も続いている最高出力64馬力の自主規制も含めて、軽自動車はデリケートに扱わないと、ユーザーの不利益を招いてしまう。
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