【ホンダの2013年のイメージ】タイプRよりもVTECが上位となった意味
ホンダのイメージのトップは何かといえば、相変わらずVTECだ。ホンダファンにとってのVTECはNSXを頂点とするDOHC VTECであろうし、具体的には、CR-Xやシビックに搭載されたB16AやインテグラタイプRに搭載されたB18Cがイメージされているはずだ。
ホンダのエンジンは軽自動車以外なんらかのVTEC技術が投入されているが、もっとホットなVTECが欲しいという期待の声なのではないだろうか?
そのことは2010年に21%を占め、1位だったタイプRという声が圏外に去ったことの裏返しといえるかもしれない。
当時はシビックタイプR(4ドア)の販売中止が決まったタイミングでもあったから、従来から不動の一番であったF1を超える答えになったのだろう。その後、その声に応えるカタチでイギリスからシビックタイプRユーロが限定販売のカタチで輸入されたが、大きな反響を呼ぶまでにはいたらなかった。
つまり、タイプRにこだわらないが、ホンダにふさわしいエンジンが欲しい、それがVTECということなのだろう。
2位はフィット。2010年は7位だったが、今回は2位に躍進。2010年にはラインアップされていなかったハイブリッドの存在が大きい。ハイブリッドの追加でフィットが時代をリードするメジャーな存在になったことは否定できない。
ベストカー読者だったら、NSXやビートという声がもっとあるかと思ったが、そうでもないのは意外。軽自動車に舵を切ったホンダに対して読者は冷めた対応なのかもしれない。
3位はF1。これは小林可夢偉が日本GPで3位に入りながらシートを失わざるを得なくなったことで、F1に目がいったことと、やっぱりホンダがF1をやらなきゃドライバーは育たないということが一体となった3位であろう。
4位は昨年なんと前年比157%となり、現在のホンダを引っぱる軽自動車だ。最後に少数意見だが過渡期という意見があり、言い得て妙だ。
【三菱の2013年のイメージ】今も、少し前も、きっとこれからも、ランエボが一番だ
三菱はランエボである。2010年の35%には及ばないが、4人に1人、25%がランエボと答えるほど他を圧倒している。
ようやく次期ランエボの開発が動き始めたようで、三菱ファンもひと安心といったところか。またベストカーで連載中のRSベースのオリジナル特別仕様車計画が読者を刺激したのならうれしいところだ。
ちなみに付随する意見としてランエボがWRCを席巻していた頃の三菱はすごかった。「マキネン最高!」とか、「ランエボは三菱に必要なんだ。ランエボXIの開発凍結なんかもってのほかだ、限定でいいから早く発売しろ!」という声もあって、三菱ファンはとにかく熱いぞ。
2位は12.5%でi-MiEVが入る。EVの三菱というイメージは確かにあるが、ランエボの半分に過ぎないところが、EVの現状を物語っている。
3位のミラージュは昨年久しぶりに復活したことから妥当なところ。
4位のPHEVはアウトランダーPHEVのことだが、まだどのようなクルマか、知られていないので期待値としてはなかなか高いといえるだろう。あと3カ月もすれば、口コミから話題になってぐんと上がってくるはずだ。
5位がラリー。WRCのワークス活動撤退からすでに7年が経過しているが、全日本ラリーほか世界各国でランエボは活躍中で、その速さとともに色あせないイメージとなっている。
ベストカーはクリーンディーゼルという答えが少数意見にとどまったのが惜しいと思うところ。デリカD:5にも搭載されただけにもっと盛り上がってほしいところ。クリーンディーゼルによってデリカD:5の人気も必ず浮上するはずだから、三菱ももっとアピールしなくちゃいけないだろう。
もう一点今年発売されるeKワゴン後継となる軽自動車への期待も少なかった。情報が出てきていないから仕方がないが、三菱ファンの皆さん忘れないでくださいよ。
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