【スズキの2013年のイメージ】日本的経営者のカリスマ、鈴木修社長で異議なし!
スズキは鈴木修会長兼社長が堂々の1位。2010年1位だったワゴンRを逆転して文字通りスズキを代表する顔になった。
昨年フルモデルチェンジしたばかりのワゴンRよりも強いイメージを残したのは、VWとの“喧嘩”にも一歩も譲らず、筋を通しているところなども好印象に思われているのであろう。
日本を代表する経営者であることは間違いない。
2位はワゴンR。エネチャージなど新技術を打ち出し、改めて軽のリーディングモデルであることを証明したが、軽自動車はN-BOX、N-ONEなども人気でクルマの出来はすばらしいが、かつてほど印象は強くないのかもしれない。
位はスイフトスポーツを含んだスイフト。スイフトスポーツは旧型から高い評価を集めていたが、ベースモデルのスイフトの評価も現行モデルになって以来、相当に高い。特に同じ1.2Lエンジン搭載のRSはジャーナリストたちをうならせる足回りを持つ。
スズキがスイフトを作ったことは自動車会社としての実力の高さを証明するものでもある。
4位は軽自動車。漠然としているが、軽自動車が根幹をなしていることは間違いない。注目したいのは5位の省燃費技術で、ワゴンRのエネチャージもそうだが、アルトエコがJC08モードで30.2km/Lとミライースの30.0km/Lを上回る数字を出したことが大きいのだろう。
スズキもしっかりと省燃費技術を持っていると認識されていることは、メーカーにとって大きなことだと思う。
少数意見として機密を漏らさないというものがあったが、読者の皆さんもスズキのスクープ情報はなかなか出て来ないと感じているのだろうか。
同様に「スタイリッシュ」という意見があったが、モーターショーなどで見るスズキのコンセプトモデルはスタイリッシュそのもの。
ベストカーとしてはそんなショーモデルを、できるだけイメージを崩さず市販してほしいと思うのだが。
【ダイハツの2013年のイメージ】全性能を革新したミライースがコペンに代わる「ダイハツ代表」に
2010年の回答ではリードしたコペンだが、昨年絶版になり、軽自動車という抽象的な答えが1番になった。
とはいえ、僅差でミライースがつけており、燃費もいいし、走りも悪くない、価格も安いとケチのつけようがないミライースがダイハツを代表する存在と言ってもいいだろう。
3位はコペン。復活が期待され、ダイハツとしてもスポーティなイメージを持つコペンは貴重な存在だけに、読者の意識に残っていることは意義がある。
4位はワゴンRに負けじと29.0km/LというJC08モード燃費を記録したムーヴだ。2001年、2009年の調査ではムーヴがダイハツの代表だったから、順位は下がっているが、引き続き印象は強いものだ。
法廷劇にした、ムーヴの最新のCMも評判のようで、ミライースのさりげないCMも好評で、ダイハツのCMは面白いという声が少数意見のなかにある。
5位の「コンパクト」には、2つの意味があると思う。ひとつは軽自動車を含めた小さなクルマ作りの上手なメーカーというもの。もうひとつは、パッソ/ブーンやラッシュ/ビーゴに代表されるコンパクトカーに期待する意見。この2つが11.3%に詰まっているのだと思う。
補足になるが、「シャレードやコンパーノを思い出せ」、とか「ディーゼルが脚光を浴びている今こそ、リッターディーゼルを搭載しろ!」という意見があった。5平米カーと呼ばれた初代シャレードのことを知る読者にすれば、パッソ/ブーンは物足りない存在だろう。
トヨタとの関係がありカンタンではないだろうが、ダイハツの思想が詰まった、革新的なリッターカーを見てみたいものだ。
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以上8社のイメージ調査を分析したが、過去に比べ変化が現われている会社に勢いを感じる。会社というものは、変わらないと成長しないともいわれるが、次回はどんな変化があるか? 楽しみだ。
(内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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