バッテリーの寿命を縮めるこんなクルマの使い方は厳禁!
もしも普段クルマに乗っていて、以下のようなクルマの使い方をしていたらバッテリーを寿命を縮めているので、心当たりのあるドライバーは注意してほしい。
■バッテリーの寿命を縮めるクルマの使い方
□1日に何度もセルモーターを使っている(放電過多)
□夜間しかクルマを使わない(充電不足)
□雨天時しかクルマを使用しない(放電過多)
□消費電力の大きな電装品を装着している(放電過多)
□いつも渋滞路を走行している(充電不足)
□ハイパワーなカーオーディオを付けている(放電過多)
□1度に走行する距離が少ない(充電不足)
□たまにしかクルマを使用しない(充電不足)
□規定より容量の小さいバッテリーを付けている(容量不足)
例えば、真夏の炎天下、外気の温度34度の夏日にはエンジンルーム内に置かれたバッテリー液温は50度にまで達する。このような状況下、充・放電に伴う化学反応が活発になり、過剰放電を起こしやすくなる。
つまり、電気を勢いよくはき出してしまうわけで、実質的な容量が低下している劣化したバッテリーだと簡単に上がってしまう。
特に、様々なメカがエンジンルームにビッシリ詰め込まれた近年のクルマは熱が抜けにくくなっているため影響大。夏場の渋滞路のトロトロ走りの最中にバッテリー上がりを起すというトラブルが近年増えている。
エアコンをガンガンに効かせ、ナビにオーディオ、TVやDVDを付けっぱなしなどといった高負荷状態で、ブレーキペダルを踏んだまま長時間停止といった電気の使い過ぎに、その主な原因がある。
これに伴う電圧変動、各種制御系の動作不良を引き起こす要因となり、初期段階では警告灯が点きまくったりする。そして、スピードメーターをはじめとするコンビネーションメーターは電気で動いているため、一定の電圧以下まで下がってしまうとすべての動作を停止。
速度はもちろんのこと、警告灯類も一切機能しなくなるため、トラブルの発生の有無さえ判断できなくなる。
しかも、パワーステアリングも電動が主流となりつつある近年、走行中にバッテリー上がりを起こしてしまうと、エンジンが回っていたとしても突然、ハンドルが回らなくなる(極端に重くなり回せなくなる)ので要注意!
とにかく「夏だからバッテリーは大丈夫」という考えは大間違い。レジャー先ではライトの消し忘れといったボンミスも冒しやすく、無意識のうちにバッテリーを傷め付けているケースも多々あるので注意が必要だ。
もしも、3年以上使用したバッテリーで、セルの回りが遅くなったり、「クゥ~クゥ~」と苦しそうに回るようならヘタってきている可能性大。
修理工場等でバッテリーテスターによる点検を依頼し、「交換が必要」と判断されるほど劣化していたならただちに交換を。
バッテリーの寿命が近づくと、こんな症状が出る
バッテリーの寿命はクルマの使われ方によって大きく異なる。バッテリーの寿命は一般的に2~3年といわれているが、前述したように、夜間の走行が多い、近所の買い物だけに使っているなど、あまり長い距離を走らないクルマのバッテリーは寿命が短くなりやすく、交換時期が早まる可能性にある。
また、バッテリーを使い続けると、状況によってはバッテリー内部のマイナス極板の劣化と収縮が進み、激しくひび割れることがあったりプラス極板も劣化して剥がれ落ちた状態になったりする。
バッテリーの寿命が近づくと、いろいろな症状が現われる。エンジンを始動させる時にセルモーターの回転が弱くなる、ライトやランプなどの明るさがエンジンの回転数によって違う、パワーウインドウの動きが遅くなるなどの症状だ。
またバッテリー液が減りやすい、バッテリー本体が膨らんでいるなど、外観から見て分かる異常もある。
バッテリーが原因になるトラブルは2~3年を過ぎた頃から多くなるといわれているが、異常に気づきにくく、ある日突然エンジンがかからなくなるケースもある。
バッテリーの点検方法は?
バッテリーを良好な状態で使用するには、定期的な点検が有効。補水タイプの一般的なバッテリーの液量は本体横についているUPPER LEVEL(最高液面線)とLOWER LEVEL(最低液面線)の間で足りているか、バッテリー上部にある+と-の端子の腐食や取り付け金具の緩みはないか、6つあるキャップの通気口に白い腐食物やゴミなどが付着してふさいでいないか、などを日頃から確認しておこう。
バッテリー本体の外観に割れやヒビ、ふくらみなどの異常に気づいたり、性能低下を疑わせる症状が発生した場合は、できるだけ早く整備工場やガソリンスタンドなどで点検を受けることが必要だ。
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