■テールが下がったリアデザイン
●ことごとく挫折……
日産が挑戦していたことのある尻下がりのデザインの元祖は2代目ブルーバードである。当時日産はピニンファリーナと契約し、ベストセラーカーだったブルーバードのデザインを依頼。
ところが今になれば流麗なデザインも、当時クルマが普及していなかった日本では理解されず不評に。410ブルーバードの後、再びピニンファリーナにデザインを依頼した2代目セドリックも同様の結果となった。
日産が再び尻下がりのデザインに挑戦したのは9代目ブルーバードのセダン系だ。9代目ブルーバードはアメリカも大きな市場だったこともあり、セダン系はNDI(アメリカのデザインセンター)のデザインを採用。
中身は申しぶんないクルマだったが、販売はまたしても振るわず。同時期にアメリカをメインマーケットに開発されたレパードJフェリーも日本では失敗作となってしまった。
今後尻下がりのデザインに挑戦するメーカーはあるのだろうか?
■グリルレスの高級車
![日産 インフィニティQ45前期型(1989年~1993年)…グリルレスのフロントマスクに付くエンブレムはなんと七宝焼きで、コストも高い。4.5L V8エンジン、アクティブサスの搭載などで、スポーツ性はBMW7シリーズ以上だったのだけど……](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2024/05/07063615/20130426_P074-076_04-600x248.jpg)
![日産 インフィニティQ45後期型(1993年~1996年)…マイナーチェンジでグリルが付いた要因としては、前期型のユーザーがアフターパーツのグリルを付けるケースが多かったことも大きいようだ。Q45は2代目モデルからはシーマに移行した](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2024/05/07063616/20130426_P074-076_05-600x220.jpg)
●一度きりの挑戦で挫折
今も昔も通じる「高級車になるほど立派なグリルが付いている」という常識を打ち破るべく、高級車でありながらグリルレスを採用したのがインフィニティQ45だ。
結果はクルマ自体が高級車としてはスポーツ性に振り過ぎた面はあるにせよ、高級に見えないフロントマスクの責任も大きく大失敗に。
登場から4年後のマイチェンで立派なグリルを付けたところ、販売がある程度回復したのだから、グリルレスの責任は大きい。今後も十中八九はグリルレスの高級車は販売されないだろう。
■日本ではピックアップトラックは売れない?
●堅調な需要があったが低迷
かつてピックアップトラックは日本でもそれなりに需要があり、車種も豊富であった。しかし、ステーションワゴンやSUVといったRVの増加により存在意義が希薄となり、車種も激減。消滅状態となっていた時期に三菱がトライトンを投入するが振るわず(ディーゼルがなかったことも影響)、日本でピックアップトラックは現在販売されていない。
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