■進む一極集中に対して光明は見えたのか?
「冗談じゃない! いったいいつまで渋滞させとくんだ!」
利用者なら誰でもそう叫びたくなるが、完全解消は極めて難しい。
付加車線がさらに増設され、横浜町田―海老名JCT間が完全8車線化されれば、下り線の渋滞は大幅に緩和されるが、上り線の渋滞は、先頭が港北PA付近のサグに移動して残る。すでに毎朝、ここを先頭にした渋滞が数km発生しているが、今度は「港北PA付近」が東名上り渋滞のメッカになる。まさにいたちごっこである。
渋滞の根本原因は、東名の交通量が多すぎることなので、それを減らすか、時間帯による交通量の片寄りを劇的に平準化するしかないが、減らすのは不可能。平準化も、トラックドライバーの過重労働問題があり、これ以上深夜に移行させるのは難しい。
日本は人口が減少しているが、東京都は微増傾向が続いていて、ますます一極集中が進んでいる。渋滞の一極集中も進むのが自然なのである。
唯一の希望は、圏央道南側区間(藤沢-釜利谷JCT間)の開通だ。ここが開通すれば、首都高湾岸線へ抜ける東名のバイパスになりうるが、シールドトンネル工事の難航により、2年前に「2025年度の開通目標実現は困難」と発表され、その後開通目標時期は示されていない。おそらくだが、早くても6~7年後だろう。
【画像ギャラリー】東名渋滞、新たな対策と課題について写真と資料を見る!(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方