三本和彦、「鈴木修」会長の素顔を語る- 気を許すと面白いおじさんです

海外進出成功の秘訣

 修さんは精力的に海外を回っています。先方の役員とも英語で話します。実は英語が達者なのです。

 スズキは東南アジアに積極的に進出し、インドネシアやインドで大成功を収めています。修さんは用意周到な人で、その国のことを徹底的に調べています。

 特に法律ですね。それも税金関係。クルマのカテゴリーによる課税率などはしっかり調べます。東南アジアはまだ裕福ではありませんから、クルマを買う時にかかる税金が購買動機に大きく影響するんです。

 そのうえで、現地の人たちにとって魅力的なクルマを提供するわけですが、そのために修さんがしたことは、その国で人気のある女性の調査。どんな顔、どんなスタイルの女性が好まれるのかを調べるそうです。

 東南アジアでは、クルマ購入の決定権はまだ男性が握っているので、女性を選ぶ目とクルマを選ぶ条件に共通性があると考えているんでしょう。

 ただ、好まれる女性と売れるクルマの関係については、聞いたことがありません。今度聞いてみましょう。

 修さんは、取っつきにくいけれど気を許すと、とても面白い人で表情も豊かなんです。人を姿形で判断しませんし、とても義理堅い。

 ただ、修さんと付き合う絶対条件が約束を守ること。無駄話も多いですが、クルマの話もします。オフレコも多い。ジャーナリストとして当然のことですね。

 修さんから、「一度ウチの工場を見にこない」と言われたら合格点です。最近はお会いする機会が減ってしまいましたが、またお顔をみて馬鹿話をしたくなりました。

cimg4445a
三本さんは親しみを込めて鈴木会長を「修さん」と呼ぶ。鈴木会長は、1930年1月生まれ。三本さんは、1931年12月生まれ。わずか2歳違いの同世代とあってか、立場は違ってもクルマ業界に身を置いた戦友みたいな関係なのだろう

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!