クルマに乗っていてもっとも避けたいのが交通事故。加害者にも被害者にもなりたくないものだが、遠く南米の地では一風変わった安全運転啓蒙が行れている。
どうやらスマートフォンを使うそうだが、その全容とはいったい!?
文:ベストカーWEB編集部/写真:Movistar、Yamaha
南米ペルーの交通状況とは?
日本からはるか1万5000kmもはなれた南米ペル−。多くの日系人も暮らすこの国では最近ある出来事が社会問題になっているそうだ。
それが交通事故。2014年には2798人が交通事故で死亡している。昨年日本国内で交通事故が原因とされる死者は3904人。
人口が日本の1/4程度(3108万人)のペルーだから、この2798人という死者数がいかに多い数字かおわかりだろう。
ペルーでは交通安全への意識がまだまだ発展途上だそうだが、そのなかでもスピード超過による事故が増えているそうだ。
首都リマでは交通事故全体の約30%がスピード超過が原因となっている。それを少しでも減らそうと立ち上がったのがスペインや、中南米で携帯電話事業を展開する「Movistar(モビスター)」だ。
バイク好きならピンときたかもしれないが、モトGPでバレンティーノ・ロッシが乗るヤマハのマシンのスポンサーである。そんなモビスターがペルーで展開したのがスマートフォンアプリの「Speed control」。これがかなりおもしろい。
目的地をセットして、あとは安全運転で1GBプレゼント
このアプリは”Leave the sped to the Internet”、つまり「スピードはインターネットにとっておこう」をスローガンにしている。
Movistarの研究によればスピード超過が要因の事故の多くは、ペルー国内でも南のビーチ沿いで夏に発生しているそうだ。市街地からビーチへ向かう途中の事故である。
そこでこのアプリを活用するのだが、具体的にはアプリを起動させて目的のビーチを入力するだけ。
するとアプリ内で安全速度の指示などが行われるから、それをしっかりと守って運転すればOKだ。アプリはGPSと連動して、自車の速度と移動距離を感知しているという。
嬉しいのがアプリのいうとおりに安全運転をすれば、なんと1GB分の通信料をプレゼントしてくれる。スマートフォンの通信制限を毎月食らっている担当としては、こんなに嬉しいことはないっす。
こんな画期的なシステム、ぜひ日本のスマートフォンキャリアも実現してほしいものです。
【公式動画は以下】
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