「ロータリー復活」の意味 レンジエクステンダーはマツダの救世主になるか

■スポーツカーに搭載は……望み薄

いっぽう、ロータリーエンジン復活! というニュースに、すわ「ロータリースポーツカーも登場か!?!?」と興奮するファンもいるかもしれないが、その線は望み薄だと思う。

2015年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「RX-VISION」。その車名から、ロータリーユニット搭載! RX-7復活か!? と騒がれた。今見ても美しい。なお当編集部は「RXシリーズの開発はマツダ社内でまだ続けられており、いつか市販する」という広島方面から漏れ伝わってきている情報を、わりとガチで信じております

2015年の東京モーターショーに、RX-VISIONという思わせぶりなコンセプトモデルが出展されているが、あれは2年後のヴィジョンクーペに向けたデザインスタディモデル。直6FRを開発中といわれる今のマツダには、残念ながらハイパワーロータリーを開発する余力はないだろうし、ブランドを象徴するプレミアムモデルとしてもロータリーという選択はありえない。

こちらは2017年の東京モーターショーに出品された「VISION-COUPE」。上述「RX-VISION」を進化させたスタイルで、そのロングノーズ形状から「(ロータリーエンジンではなく)直6エンジンが搭載されるのでは」と言われている

それでも、マツダにとって「魂」ともいえるロータリーエンジンが市販モデルとして復活する意義は大きい。レンジエクステンダー用途ならば、もっとも熱効率のいい一定の回転域のみで動作させられる。

熱損失の大きさやガスシール性の悪さなどロータリーエンジン特有の課題は残るにせよ、この使い方なら総合的なメリットを見出せる。

ロータリーエンジンの新たな活躍の場として、レンジエクステンダー発電用エンジンは大いに可能性があると思います。

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