■将来も期待できるテレマティクス技術
通信型ドラレコはサーバー(クラウド)に走行データ等も蓄積していくことで、ビッグデータを構築、これを活用することで、ユーザーに対して安全運転の啓蒙やADAS(先進運転支援システム)としても機能する点も大きなメリットと言える。
さらに言えばヘルプネットなどに対応していないクルマ、例えば中古車を購入する際に取り付けることで安全性を大きく向上できる点も魅力のひとつだ。
ソフトウエアの領域は日々進化することで、ユーザーが受けられるサービスの質や種類も今後は増えていくことは間違いないし、スマホとの連携なども含め、今後ますます需要は増えていくはずだ。
●AIを活用して事故リスクを警告
「ドライブレコーダー+(プラス)」
パイオニア
2178円(1カメラタイプ:月額)
2728円(2カメラタイプ:月額)
カロッツェリアブランドではなく、パイオニアブランドで発売された初の通信型ドラレコ。とはいえ、すでに法人向けにはクラウド型運行管理システムとして高い実績を誇っているサービスのコンシューマ向けと言えるものだ。
初回事務手数料は2200円かかるが、サブスク型なので初期投資を抑えることができるので導入の敷居が低いのが特徴だ。さらにこれらのデータ通信料は使い放題である。
事故や自然災害の場合は自動、またあおり運転や車両故障の場合は手動とコールセンター(ヘルプネット)へ接続、必要に応じて警察や救急、さらにJAFへも要請、さらにコールセンター以外にもLINEやメールを使い、事前登録した連絡先への自動送信にも対応する。
そしてカーナビやクラウド活用の領域で多くのノウハウを持つパイオニアの強みを生かしたのが「インテリジェント・パイロット」と呼ばれる機能にも注目だ。
これまで蓄積してきた全国約60万箇所の事故リスク地点を算出し、天候や時間帯、さらにドライバーの運転傾向なども考慮し、ドラレコ側から注意喚起を行ってくれる。
●携帯キャリアらしくスマホとの連携がスゴイ
「ドコモ ドライバーズサポート&ドライバースサポートプラン」
NTTドコモ
440円(定期契約有り(2年):月額)+330円
880円(定期契約無し:月額)+330円
NTTドコモが2020年11月から開始したサービスで、こちらは対応する通信型ドラレコ「ドコモドライブレコーダー DDR01」を購入し、ネットまたは店舗で契約を行う。
「DDR01」はドコモショップの他、ECサイトでも購入が可能で、実勢価格は1万9000円前後、これにリアカメラが1万1000円前後となる。
車両に対し、万が一事故などの強い衝撃を検知した際、前後20秒の映像をメモリーカードだけでなくクラウドに保存できることはもちろん、専用アプリ「ドコモ ドライバーズサポート」をスマホにインストールすることで最大10名までを招待することが可能だ。
これにより事故や手動による緊急通知等も同時に招待したアプリ利用者にも通知することで位置情報や映像を確認することもできる。
特に自分の親など高齢者の運転が気になる時にも有効で、急アクセルや急ブレーキなどを検知すると発生した位置情報や日時も記録、これをサービス利用者が共有できる。
通信量に関しては毎月500MBが上限でそれを超えると低速になってしまうが、それぞれの通信データ量はそれほど多くは無いので心配しなくていいだろう。
また「DDR01」には最大24時間の駐車管理録画機能を搭載しているので、万が一車上荒らしにあった際にもスマホに連絡が入る。この場合でも検知後10秒間の映像を保存することでスマホで確認できるので、被害に応じてすぐに警察に連絡すればいい。
この他にも自車位置周辺のオービスや事故多発地点も音声と画面上でのイラストで通知してくれるなどの機能も搭載する。
※紹介したすべてのサービス価格は税込です。
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