ドラレコもサブスクの時代!? 使い方に合わせて選べる新世代の通信型ドラレコ!!

■意外と見落とす、あの問題にも対応

ドコモ ドライバーズサポート&ドライバースサポートプランではドライブレコーダーに記録されたデータをクラウドに保存してくれる
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 元々通信型ドラレコは業務用で多くの実績を積んできたもの。これをコンシューマ向けに転用したものなので、通信における接続安定性などにも優れていると言っていい。

 そして意外と見落としがちなのが、動画等を記録する「microSDカード」の劣化問題である。

 何のことかと思う読者もいるかもしれないが、実際ドラレコで事故が起きた際に、肝心の事故映像が記録されていなかった、というケースがまれにではあるが発生している。

 これには大きく2つ理由がある。1つ目はそもそもドラレコ自体が粗悪品である場合。絶対ではないが、ECサイトなどであまりにも低価格で販売されているドラレコなどは筆者の経験上、当たり外れが大きい。

 実際、過去同じドラレコを3台購入してテストしたのだが、そのうち2台がそれぞれ違う症状で故障した。これはこれで悲しいし「安物買いの銭失い」だった。

 そして2つ目が重要で、ドラレコに挿すメモリーカード(多くの場合はmicroSDカード)の問題だ。ここでは多くは触れないが、見た目は同じmicroSDカードでも転送速度のほか、実は書き込み方式にも違いがある。これによる耐久性の違いで記録エラーが発生する場合があるのだ。

 つまり名の通った高性能ドラレコを購入したのに記録されていなかった経験がある人はこの部分を見直してみることが重要だ。ちなみに現在最も寿命が長いのは「SLC」と呼ばれる方式。ただし耐久性にも優れるがその分価格も上昇する。

 話が横にそれたが、通信型ドラレコの場合、機種にもよるが、メモリーカードだけでなく同時にクラウドへ走行データ等が保存される。万が一microSDカードに記録できなくてもクラウド側でバックアップを取ることでリスクを回避できるのである。

■良いことばかりではない

通信型ドラレコの場合、月額費用等のランニングコストが発生するのがデメリットといえばデメリットだ
通信型ドラレコの場合、月額費用等のランニングコストが発生するのがデメリットといえばデメリットだ

 これまでのスタンドアロン型以上の安全・安心を付帯してくれる通信型ドラレコだが、まだスタートして間もないこともあり、デメリットもそれなりにあることは理解しておきたい。

 まず最初に通信費がかかるという点である。「買って終了」のスタンドアロン型の場合はせいぜい前述したmicroSDカードの交換くらいで故障しなければその後のランニングコストはゼロである。

 しかし通信型ドラレコの場合は本体込みのサブスクリプション型と、本体は先に購入して通信費のみ払うタイプがあり、いずれも月額費用等が発生する。

 初期導入費用をとにかく抑えたいのであればサブスク型が良いし、長く使うことを前提とするなら先に本体を買い通信費のみを払うタイプがオススメだ。

 またこれもモデルにもよるが、携帯電話のような、いわゆる「2年縛り」や「最低利用期間」も設定されている。

 こういった縛りの類いはユーザーメリットを考えるとあまり気分のいいものではないが、これにより低額で使えるというプランを実現していることからも現状は我慢するしかない。

 さらにサービスに応じて通信量の上限のあるものや、使い放題など実は結構細かい違いもある。この辺も自分のクルマの使い方で選ぶと良いだろう。

■買うならばやはりアレにしておきたい

パイオニア ドライブレコーダー+(プラス)には2カメラセットも用意されている
パイオニア ドライブレコーダー+(プラス)には2カメラセットも用意されている

 以下に紹介する通信型ドラレコはフロントのみのタイプとリアにも設定する2カメラタイプ、それぞれが設定されている。

 当然のことながら2カメラタイプのほうが価格は高くなるし、サブスクリプションの場合も同様に月額料金もアップする。

 しかし、現在のトレンドでもある前後2カメラ方式は冒頭にも述べたようにあおり運転だけでなく、後方からの追突事故の際にも有効な証拠になる可能性も高い。オススメはやはり2カメラタイプであることは間違いないだろう。

 他にも損害保険会社が通信型ドラレコを活用した保険プランを積極的に展開しているが、保険の切り替え時期が近づいており、さらにドラレコも欲しいのであればこちらもチェックしてみると良いだろう。

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