■スタッドレスタイヤのレンタルサービスとは?
まずはレンタルシステムが始まった経緯を聞いた。
山下さん「ホイール付きスタッドレスのレンタルを始めたのは7年ほど前なんです。その時は中古品店頭販売価格をもとに、期間に応じた価格設定での貸し出しでした。その2~3年後にサイズのラインナップを増やして本格的に始めました。
現在は販売する予定のモノを貸し出すのではなく、レンタル専用のホイールにKENDAのスタッドレスタイヤを装着して貸し出しています。タイヤはお客様から買い取ったものではなく、うちで新品タイヤとしても扱っているブランドです。
2年前後でニュータイヤに交換していますので、運が良ければ新品を借りることもできますね。タイヤサイズだけでなく、ホイールはPCD(ボルト間の距離や穴の数など)やオフセットなどいろんな種類がありますが、主要な車種、6プランを基本にそろえてありますので、多くの方にご利用いただけると思います。
その年の雪の多さにもよるのですが、ここ数年、倍増、3倍増の勢いでご利用者数が増えてきてまして、大好評なんです。ダントツで多いのは、ノア・ボクシ―、ステップワゴン、プリウス等々に使用する15インチのサイズですね。
出張や帰省、レジャー等のお客さまが多く、7泊8日のプランの方が人気です。うちの特徴としては、別料金にはなるのですが、貸し出し期間中もともと履いていた夏タイヤをお預かりできることです。よってこの練馬店なら、関越道に乗る前にピットインして最短15~20分ほどでタイヤ交換してスキーに行く!ということも可能です!」
おお~、もちろん予約や支払い等の前準備は必要とはなるが、オジサン(筆者)のイメージどうりですね。
山下さん「ここ練馬店だけでなく、関東圏を中心に23店舗でやっていますので……(苦笑)。今シーズンのデータですと……千葉中央店や横浜戸塚店の貸し出し数が多いようですね。各店舗で各種ラインナップしていますが、セット数にも限りがありますので、お早めに電話予約されることをお勧めします」
■実際にレンタルして試してみた!
今回はベストカー本誌での毎年恒例雪上テスト企画の前日、社用車のスバル・レヴォーグにレンタル品を装着。このクルマ、実はレンタルラインナップから外れてしまうホイール&タイヤだったのだが、今回は特別に貸し出してもらった。
前述した台湾の有名タイヤメーカーKENDAの気になる雪上性能はどうなのか? ベストカー本誌の雪上企画のために現地を訪れた、ラリーチャンピオン新井敏弘に聞いてみた。
新井さん「まあ標準的性能だと思いますよ。レジャーに行くにしても、もちろん問題はないと思いますが、雪や凍結路面はくれぐれも安全運転を心がけてください」とのことだった。
近年報道されているとおり、不意の大雪による立ち往生で痛い目に合うどころか、生命の危険に関わるケースも発生している。
スタッドレスタイヤはもちろん、チェーン、ゴム製滑り止めなどの装備も持たずに外出することはやめましょう。でも、好きな時に好きな場所に移動できるのもクルマの魅力。
一番貸し出し件数が多いという195/65R15サイズのスタッドレスをホイール付きで揃えると、最低でも5万円前後はかかるだろう(あくまでも参考価格)。それが2度の脱着工賃込みで13000円弱(2泊3日の場合)ということなのだから、使用頻度の少ない方にとっては検討する価値ありだろう。
やっぱりアップガレージは庶民の味方なんだなあ、と感じたカーマニアオジサンなのでした。
※スタッドレスレンタルは対象店舗で実施しています。実施店舗についてはアップガレージのホームページでご確認ください。
【画像ギャラリー】降雪地帯に出かける際に便利なスタッドレスタイヤのレンタルサービスを画像でチェック(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方