【疲れやすさも大きく変わる!!】プロが教えるシートカバー&クッションの選び方

【疲れやすさも大きく変わる!!】プロが教えるシートカバー&クッションの選び方

 車に乗っている間、ずっと体に触れているシートは、移動の快適性を左右する、とても重要なポイントです。

 しかし、純正シートはせいぜい表皮を選べる程度で、カスタマイズすることはなかなかできず、愛車のシートが自分に合わないというケースも少なくありません。

 そこで、本記事では、カー用品店でも数多くの商品が陳列され「疲れ」も左右する、シートカバーとクッションの選び方を、元カーディーラー営業マンの立場から解説します。

文:佐々木亘(自動車コンサルタント)


純正シートに多い3つの不満とは?

 日頃座っている純正シートに対し、皆さんはこうした不満はありませんか?

【1】 「座っていても落ち着かず疲れやすい」、「腰が痛くなる」といったシートの形状に関する不満

【2】「ファブリックシートしか選べなかったけど本当は革調が好き」、「布シートだと汚した時に大変だから防水系の素材がいい」というシート表皮の素材に関係する不満

【3】「ベンチレーション機能やシートヒーターが欲しかったが設定がなかった」というシートの機能に関係する不満

 このように、愛車のシートに何を求めるのかによって、選ぶ商品は大きく変わります。

【1】疲れやすさや腰痛を解消するアクセサリーは?

 長距離ドライブでの疲れや、カーブの連続する山道を走ると感じる疲れは、実は自分の体をシートに密着できていないのが原因です。

 背中や腰骨の支えが少なく、シートに体を預けられない状態、また、カーブを曲がる際、遠心力を受けた体をシートが支えきれず、踏ん張って耐えなければならないために疲労感がたまっていっているのです。

 その場合は、身体をシートに密着させることができるようにする「クッション」がお薦めです。

 背中とシートの隙間を埋めるように変形するクッションを用いることで、運転時のシートのサポート性が大きく向上し、疲れを軽減することができます。

■Feaga低反発ランバーサポートクッション

■Aoomiya 腰痛クッション

■ボンフォームクッション 3Dブレスメッシュ


【2】表皮をカスタマイズ! 革調シートで汚れ対策も可能なアクセサリー

車種によっては布シートしか選べない場合は革調のシートカバーでカスタマイズも可能。質感だけでなく、汚れを防ぐ機能的なメリットもある

 本革シートは高級だけど手入れが大変、布シートは質感が落ちるし液体をこぼした時に大惨事、といったお悩みには、合成皮革のシートをお勧めします。

 合成皮革のシートカバーには、防水性が非常に高いものや、汚れたら丸ごと洗濯できるもの、カラーに飽きたら交換できる、といった長所があるためです。

 質感と防汚機能を両立させているのが「CLAZZIO NEO」です。車種別の専用設計となっており、シートへのフィット感は抜群です。革調のソフトな風合いを残しながら、汚れてもサッと拭き取れる防汚仕様になっています。

 また、最近装着の多いサイドエアバッグにも対応しており、エアバッグの機能を無くさずに装着できます。

■CLAZZIO NEO

■Bellezza シートカバー カジュアル

■レガリア カジュアル シートカバー

不満【3】を解消するアクセサリーは? ベンチレーションは「吸い込み式」を!

 暑い夏に、シートとの接触部分が蒸れて不快な思いをすること、ありませんか。そんなときに活躍するのが「ベンチレーション機能」です。

 これは、シートが風を発生させ、冷却してくれる機能で、風が吹き出してくるものが主流でしたが、最近の高級車では吹き出し式から吸い込み式へと変わってきています。なぜなら、吸い込み式の方が、冷却効率が高いためです。

 また、シートヒーターは、3段階程度に強さを調整でき、座面と背面部の両方に温熱効果があるものがおすすめです。

■SUPTEMPO 多機能カーシートカバー

■LANGRIA カーシート

■Naipo 加熱クッション

◆  ◆  ◆

 シート系アクセサリーは種類が多く、多機能なものも数多く出ていますが、機能が多くなればなるほど、ひとつひとつの質感が下がるものが多いです。

 ご自分が、愛車のシートに一番求めている機能を、しっかりと絞り込み、目的意識を持って選ぶと、失敗が少ないでしょう。

 シート系アクセサリーを選ぶ際のポイントは、「疲れ」「質感」「機能」の3要素のどれに重点を置くかです。ぜひ参考にしてみてください。

■佐々木亘(自動車コンサルタント)/大学卒業後、金融業に従事するも自動車業界への眺望が捨てきれず、自動車ディーラー営業職へ転職。レクサス・セールスコンサルタントとして7年間勤める。より良いカーライフを多くの人に提案・提供するため、自動車コンサルタントとして独立し、エンドユーザーを意識した、クルマに関する情報発信を行っている。

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