こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】セダンでもミニバンでもない微妙な[ナディア]はトヨタの大失敗作だったのか?

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■コンパクトなボディサイズながら優れた居住性と実用性を実現

 室内長は当時のクラウンに匹敵する1960mmとし、室内高も1245mmと十分に確保されているが、この広さを生かしながら独自の機能を付加することで、コンセプトに掲げた「多様なライフシーンに応える、ユーティリティ」を実現している。

 後席は50対50の分割機構を備えたダブルフラットシートを採用。クッションおよびシートバックが可倒式のシートは、フルフラットで扱いやすい大容量の荷室とすることが可能なうえに、深さ180mm、容量120Lの大型デッキアンダートレイを活用することで多彩な用途に対応できる収納スペースが確保できた。

 上級グレードには停車時に前席を回転させて対座レイアウトにできる機構が備わっていた。車内で休憩するときや、アウトドアシーンで室内をフレンドリーなコミュニケーションスペースにできることで、ワンボックスワゴンやキャンピングカーのような遊びのベース基地することができた。こうした機能を備えていたのも、従来のセダンやワゴン、ミニバンとは違うユーティリティを持った次世代乗用車らしい特徴と言っていい。

適度に丸みを帯びたシルエットやアーチ型のキャビン形状、ウェッジ強調のサイドボディによって軽快感が表現されている。ミニバンのイプサムをベースに開発したモデルとあって全長はコンパクトだが、ホイールベースを2735mmとすることで十分な室内空間が確保されていた
適度に丸みを帯びたシルエットやアーチ型のキャビン形状、ウェッジ強調のサイドボディによって軽快感が表現されている。ミニバンのイプサムをベースに開発したモデルとあって全長はコンパクトだが、ホイールベースを2735mmとすることで十分な室内空間が確保されていた
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