【もはやコワモテが大ヒットの法則!?】オラオラ顔 標準顔どっちが売れてる?

【もはやコワモテが大ヒットの法則!?】オラオラ顔 標準顔どっちが売れてる?

 アルファード&ヴェルファイアをはじめ、ノア&ヴォクシー&エスクァイア、セレナハイウエイスター、デリカD:5、軽自動車のカスタム系など、いわゆるオラオラ顔のクルマが大ヒットしている。

 では本当にオラオラ顔のクルマは売れているのか? 例えば、同じ車種で、オラオラ顔と標準顔をラインナップしている場合、やはりオラオラ顔が人気なのか? 自動車メーカーに販売割合の調査を依頼し、人気の傾向を探ってみた。

 はたして売れてるのは、オラオラ顔か、それともシンプルな標準顔か? モータージャーナリストの岩尾信哉氏が解説する。

文/岩尾信哉
写真/ベストカー編集部 ベストカーWEB編集部

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強面(コワモテ)、オラオラ顔、ドヤ顔はいつから流行?

オラオラ顔の代表的なクルマ、左がヴェルファイア(エアロボディ)、右がアルファード(エアロボディ)
オラオラ顔の代表的なクルマ、左がヴェルファイア(エアロボディ)、右がアルファード(エアロボディ)

 巷では、威圧感のある強面(コワモテ)顔を持つクルマが増殖中だ。オラオラ顔、ドヤ顔など呼び方は違うが、ここではオラオラ顔をよばせていただく。

 さて、いつからオラオラ顔のクルマが増えてきたのだろうか? 記憶を辿っていくと、パルテノン神殿型グリルを採用しているロールスロイスやキドニーグリルのBMW、スリーポインテッドスターがグリル中央に埋め込まれたメルセデスベンツを除いても、シングルフレームグリルの初代アウディA6が採用してから、VWのハッピーフェイス、稲妻グリルのクラウンアスリートやレクサスのスピンドルグリルなど、オラオラ顔が一気に増えたように感じる。

 その真骨頂といえるのがアルファード&ヴェルファイアだろう。初代、2代目まではヴェルファイアの方がオラオラ顔で、実際ヴェルファイアの方が売れていた。

 実はオラオラ顔競争の火をつけたのはエルグランド。初代、2代目で高級Lクラスミニバンの先陣を切り、それに対抗する形でアルファード&ヴェルファイアがデビュー。今ではアルファード&ヴェルファイアの独壇場だ。

 こうしたミニバン=オラオラ顔が売れる、という図式は、ノア&ヴォクシーに追加される形でラインナップされたエスクァイア、2019年2月のビッグマイナーチェンジでダイナミックシールド顔になったデリカD:5、さらには2019年8月のマイナーチェンジではハイウェイスターがオラオラ顔になったセレナなど、大増殖中だ。

 もうひとつの流れは軽自動車のカスタム系だ。ノーマル顔と、ターボのついた顔違いのカスタム系の顔は、まさにオラオラ顔。ヘッドライトも変更され、とても同じ車種には見えない顔つきだ。

 さて、そんなオラオラ顔の状況になっているが、今回、同じ車種に標準顔とオラオラ顔の2車種あるクルマを選び、2019年1~9月の累計販売台数と9月単月の販売台数を基本に、各メーカーのモデルの“オラオラ顔”と“標準顔”の販売台数の割合を見ていくことにしよう。

 なお、スズキにも標準車とともにカスタム仕様が用意され、ワゴンRはスティングレー、スペーシアにカスタム、ソリオにはバンディッドと顔つきが異なるモデルがあり、どちらが多いのか知りたかったのだが、スズキはグレード別の販売台数(割合を含む)を公表していないため、今回取りあげていない。

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