【もはやコワモテが大ヒットの法則!?】オラオラ顔 標準顔どっちが売れてる?


日産はテコ入れ策としてオラオラ顔を採用

 意外に思えるかもしれないが、日産はオラオラ顔については、セレナと軽自動車のデイズと売れ筋に限って設定している(というか、他はほったらかし状態というべきか)。

 ちなみに、エルグランドはすでにラインナップが絞り込まれていて、ほぼハイウェイスターのみが販売されている。

 まずは2019年8月にマイナーチェンジを実施し、ハイウェイスターが文字通りのオラオラ顔に変貌を遂げたセレナから見ていこう。マイナーチェンジの前後でどれだけ販売割合が変わったのか興味深い。

マイナーチェンジ前のセレナ。左が標準、右がハイウェイスター
2019年8月1日のマイナチェンジでハイウェイスターがオラオラ顔になった。左が標準顔でマイナーチェンジ前よりも逆にシンプルになった

■セレナマイナーチェンジ前、セレナ全体:2019年1~7月:62453台
標準仕様(ガソリン車):1~7月、13%(8001台)
ハイウェイスター(ガソリン仕様):1~7月、43%(2万7034台)
オーテック(ガソリン仕様):1~7月、5%(3378台)
標準仕様(e-POWER):1~7月:5%(3279台)
ハイウェイスター(e-POWER):1~7月:28%(1万7346台)
オーテック(e-POWER):1~7月:5%(3415台)

■2019年8月1日のマイナーチェンジ後セレナ全体:2019年8~9月:1万6938台、9月単月:9224台
標準仕様(ガソリン仕様):8~9月:10%(1734台)、9月単月:12%、1086台)、9月単月販売台数12%(1086台)
ハイウェイスター(ガソリン仕様):8~9月:42%(7122台)、9月単月:39%(3606台)
オーテック(ガソリン仕様)8~9月:3%(567台)、9月単月:4%(411台)
標準仕様(e-POWER):8~9月:3%(601台)、9月単月:5%(436台)
ハイウェイスター(e-POWER):8~9月:34%(5821台)、9月単月:33%(3082台)
オーテック(e-POWER):8~9月:6%(1093台)、9月単月:7%(603台)

 2019年8月1日にビッグマイナーチェンジを実施したセレナは、これまで日産がブランドアイデンティティとしてきた「Vモーショングリル」を強調せず、新たにオラオラ顔に変貌を遂げたハイウェイスターを主軸とすることになった。

 ただし、ハイウェイスターの割合は2019年1~7月、マイナーチェンジ後の8~9月ともに、標準、e-POWERを合わせて、7割を超える割合を維持しているが、急上昇はしていないのが気になるところ。

 ちなみに8~9月のハイウェイスターの割合は、標準が42%、e-POWERが34%で、合わせるとオラオラ顔が全体の78%を占めることになる。

■2019年1~9月のセレナの新車販売台数
1月/1万110台(全体2位)129.2%、ミニバン1位
2月/1万993台(全体4位)105.0%、ミニバン1位
3月/1万2420台(全体4位)82.4%、ミニバン1位
4月/5403台(全体13位)88.0%、ミニバン5位(1位シエンタ)
5月/6430台(全体10位)86.9%、ミニバン3位(1位シエンタ)
6月/8366台(全体6位)90.5%、ミニバン1位
7月/8791台(全体8位)98.5%、ミニバン2位(1位シエンタ)
8月/7714台(全体3位)121.3%、ミニバン2位(1位シエンタ)
9月/9224台(全体7位)98.1%、ミニバン3位(1位シエンタ)

 2019年8月のマイナーチェンジによって販売台数はどう変わったのか? ミニバンのなかの順位はどう変化したのかについても言及したい。

 2018年は9万9865台を販売してミニバン販売1位に輝いたセレナ。2019年に入っても1~3月はミニバン1位を記録していたが、4月以降はシエンタにミニバン1位の座を奪われることが多くなり、対前年比も前年を割ることが多くなった。

 2019年8月1日にマイナーチェンジを行ったことにより、1位の座は奪還できなかったものの、対前年比は121.3%まで回復した。

 しかし、2019年9月では9224台と対前年比98.1%に落ち込み、ヴォクシーにも抜かれて(1万178台、対前年同月比141.6%)3位となった。まだオラオラ顔に変更したことが失敗したのか、判断するのは時期尚早だから半年、または1年後に報告したい。

左がオラオラ顔のデイズハイウェイスター、右が標準仕様のデイズ

■デイズ(フルモデルチェンジ前)
デイズ全体:1~3月:1万9066台
標準仕様:1~3月:63%(1万2176台)
ハイウェイスター:1~3月:36%(6881台)

■デイズ(2019年3月28日フルモデルチェンジ後)
デイズ全体:4~9月:51186台、9月単月:1万977台
標準仕様:4~9月:36%(1万8649台)、9月単月:37%(4055台)
ハイウェイスター:4~9月:61%(3万1304台)、9月単月:60%(6638台)

 2019年3月28日に発売された軽自動車、デイズは巨大なVモーショングリルを持つオラオラ顔のハイウェイスターが全体の61%とやはり、オラオラ顔が強かった。 

ダイハツのオラオラ顔は?

標準顔のムーヴ
オラオラ顔のムーヴカスタム

●ムーヴ:2019年1~9月:4万3431台(カスタム比率:約30%)、9月単月6071台(カスタム比率:約30%

 「カスタム=オラオラ顔」というイメージが定着したのは、この十数年ほどのようで、たとえばダイハツのムーヴは先代からカスタムグレードにめっきグリルを採用。他の軽自動車モデルを扱うメーカーも追従していった。

 「カスタム」の名称を初めてグレード名として採用したのは「ムーヴ」。1997年5月のマイナーチェンジで追加された。

 その後に2003年発売のスーパーハイトワゴンであるタントにも、2005年からカスタム仕様が加わっている。それ以来、ムーヴとタントには常にカスタムシリーズが設定されるようになった。

 現行ムーヴは標準、カスタムがラインナップしているが、カスタムの比率は30%とほかのモデルと比べると少ない。標準顔も目立つグリルでオラオラ顔に見えなくもないからか?

左が標準顔のタント、右がオラオラ系のタントカスタム

■タント(2019年7月9日フルモデルチェンジ後)
2019年7~9月:5万3216台(カスタム比率:約60%)、9月単月:2万1858台(カスタム比率:約60%

 タントはムーヴの約30%という穏やかな構成比率に比べるとカスタム比率が約60%と高くなっている。

 ダイハツ広報によれば、タントについては「2019年7月以降は新型が大半のため、初期現象としてカスタムが多めに出ていますが、モデルを通しては50%程度を想定しています」とのこと。

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