三菱はダイナミックシールドで強い個性
■デリカD:5(2018年11月発表、2019年2月15日発売)
デリカD:5全体1~9月:1万6678台、9月単月:2227台
標準(ディーゼル、オラオラ顔):70%(1万1615台)、9月単月:79%(1769台)
アーバンギア(ディーゼル、オラオラ顔):1~9月:15%(2535台)、9月単月:11%(246台)
標準(ガソリン):1~9月:15%(2528台)、9月単月:10%(212台)
三菱はブランドとしての統一感を生み出すべく、かなり刺激的なデザインの「ダイナミックシールド」グリルを打ち出してきている。
そのダイナミックシールド顔を採用したクリーンディーゼル搭載車のデリカD:5は、マーケットに強い印象を与えた。
このダイナミックシールド顔を採用したのは、2.2L、直4クリーンディーゼルエンジン搭載車と、メッキ加飾などを追加したクリーンディーゼル車のアーバンギアで、ガソリン仕様(2L/2.4L直4)がこれまでと同じ標準顔となっている。
やはりダイナミックシールド顔を採用したクリーンディーゼル車が占める割合(標準グレード70%、アーバンギア15%)は85%を占め、9月単月を見ても90%と、ダイナミックシールド顔が圧倒的だ。
■ekシリーズ(2019年3月28日発売)
eK全体:4~9月:1万8223台、9月単月:4517台
eKワゴン:4~9月:41%(7447台)、9月単月:45%(2013台)
eKクロス(ダイナミックシールド、オラオラ顔):4~9月:57%(1万481台)、9月単月:54%(2467台)
ダイナミックシールド顔を採用したekクロスは、なんといっても顔つきのインパクトでは圧倒的だが、標準顔のekワゴンも全体の41%(2019年4~9月)と意外に健闘している。
オラオラ顔は今後増えていくのか?
こうして比較してみると、市場ではオラオラ顔を持つクルマが標準顔に対して優勢にあることは間違いない。
クロスオーバーSUVの台頭でマーケットで押され気味のミニバンを盛り上げるための方策としてのオラオラ顔の採用は、三菱の例を見ればわかるように有効だから、大顔、強面顔の勢いはまだまだ続きそうだ。
いっぽうで、軽自動車の購入層に関しては、意外なほど冷静に五分五分の選択をしていることに安堵してしまう。
今後、どこまで顔が大きく、恐い顔になっていくのか? オラオラ顔がまだまだ大ヒットしているから、しばらくはオラオラ顔のクルマは増えていくだろう。
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