ヴィッツ、タントなど人気モデルの初代と現代 偉大な始祖を超えられたのか?

ダイハツタント(初代)

販売期間:2003~2007年

全高1725mmにも驚かされたが、2440mmのロングホイールベースが衝撃的だった。スーパーハイトワゴン系軽自動車のパイオニアである初代タント

 ダイハツのブランニュー軽自動車として2003年デビュー。タントという車名はイタリア語(TANTO)で「数が多い、いっぱい」を意味するように、広い室内に無限の可能性を秘めていることにちなんで付けられた。

 軽自動車は軽規格でボディサイズが厳密に制限されているため、背を高くしてスペースユーティリティを稼ごうというコンセプトで登場。今全盛を誇るスーパーハイト系軽自動車のパイオニアである。

 ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1725mmで現行モデルも軽規格自体が変更されていないので、全高が1755mm(FF)となっている程度でほぼ同じ。

 画期的だったのは背が高いことだけではなく、当時の軽自動車として異例となる2440mmのロングホイールベースを採用したことで、これにより背が高いだけでなく長いキャビン長も実現していた。

新世代プラットフォームのDNGAを初採用した現行タント。安全技術、快適呪術、走行に関する技術など世界初のオンパレードというダイハツの意欲作

 そしてタントの代名詞であるピラーインスライドドア。初代モデルは普通のドアだったが、2代目で初採用され4代目となった現行モデルまで一貫として踏襲されているタントの飛び道具だ。

 現行タントは新世代DNGAの採用、世界初技術のオンパレードなど新世代ダイハツの第1弾モデルとして登場。最新の安全技術、環境技術などダイハツの持てる技術を惜しげもなく投入してきているが、初代モデルから正常進化であることがわかる。

初代から一貫としてスペースを追求するコンセプトを変えず正常進化を続けているタント。初代で得られたニーズをもとにピラーインスライドドアは2代目から採用された

初代は超えられない!?

 現在の人気車の初代モデルを見てきたが、ヴィッツ改めヤリスはまだ売っていないものの、現行ヴィッツでいえば初代ほどの名声は得ていない。

 エクストレイル、インプレッサ、タントについてもしかり。初代のインパクトの大きさは絶大だし、初代の成功があったから現在があるともいえる。

 初代モデルを振り返ることで懐かしさを感じると同時に、初代モデルの名車ぶりが改めてクローズアップされる結果となった。

【画像ギャラリー】超絶にアグレッシブだった初代インプレッサセダン&ワゴンの派生車

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