■営業マンと密に連絡をとって買うべし
以上を踏まえると、買いたい車種があるなら、予め販売店に納期を聞いてみるといいだろう。半年以内に収まるなら、2月から3月に実施される決算フェア、あるいは9月の中間決算フェアに間に合うように契約する。
今は昔と違って、メーカーが販売会社に“多額”の販売奨励金を支給することはない。そのために車両価格の10%を大幅に超える値引きは難しいが、購入条件を好転させることは可能だ。
そして車種によっては、例えばノートとフィットe:HEVの在庫車同士を決算月に競わせるなど、ライバル車を引き合いに出して購入条件を上向かせる商談も行える。
ただし新車を年末に登録するのは避けたい。数年後の売却時に不利になるからだ。クルマの査定は、主に車種、グレード、年式、走行距離に基づいて行われる。年末に登録や届け出をすると、購入直後に前年式になるから、使った期間の割に売却額が下がってしまう。
販売店によると「購入して3年程度の短期間で手放す場合、2024年12月に登録したのと、2025年1月では、査定額に10万円以上の差が生じることもあります」と言う。以前なら12月のボーナスフェアで大幅値引きを引き出し、売却時の不利を補うこともできたが、前述のように値引きの減った今では難しい。
そうなると年末を避けるなら、新年に入って結局は3月決算フェアで買うことになる。車種やグレードに応じて、上手な買い方を考えたい。販売店のセールスマンのアドバイスも大切で、ベストな契約タイミングなどを教えてくれる。
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