【カローラ先生 新型を採点!】歴代カローラを乗り継ぐオーナーが最高点を付けた訳

【カローラ先生 新型を採点!】歴代カローラを乗り継ぐオーナーが最高点を付けた訳

 「ホントに、これがカローラなの?」

 2019年9月17日に発売された12代目新型カローラに乗った人は口々にこう言う。評価がすこぶる高い。

 販売台数もうなぎ上りで2019年10月、12月の登録車ナンバー1を獲得した。

 では、この人の印象は!? 乗り継いだ愛車はすべてカローラセダンという”カローラ先生”こと、モータージャーナリストの小林敦志氏。

 その小林敦志氏に新型カローラに評価、採点してもらうとともに、歴代カローラについても点数をつけてもらった。

文/小林敦志
写真/平野 学 ベストカー編集部
初出/ベストカー2019年12月10日号

【画像ギャラリー】カローラ先生 歴代モデル11代を採点チェック!! 最高点はどのクルマ?


新型は「カローラではない」と思える完成度の高さ

小林氏が購入した1.8L、NAモデル。オプションでリアワイパーを装着。「国や地域によりますけど、リアワイパーの有無で買い取り価格にかなりの差が生じるので装着しました」とのこと
小林氏が購入した1.8L、NAモデル。オプションでリアワイパーを装着。「国や地域によりますけど、リアワイパーの有無で買い取り価格にかなりの差が生じるので装着しました」とのこと
カローラ先生って誰?/モータージャーナリスト・小林敦志。18歳で免許を取得した時に家にあったのが4代目セダン1500GL(4MT)で、これがカローラの"ファーストコンタクト"。以降、家族所有も含め、5代目と8代目を除きすべての歴代カローラセダン(MC前&MC後)を乗り継ぐ
カローラ先生って誰?/モータージャーナリスト・小林敦志。18歳で免許を取得した時に家にあったのが4代目セダン1500GL(4MT)で、これがカローラの"ファーストコンタクト"。以降、家族所有も含め、5代目と8代目を除きすべての歴代カローラセダン(MC前&MC後)を乗り継ぐ

 おおよそ30年間にわたり、今回の12代目で歴代カローラを10台乗り継いできた筆者だが、新型カローラセダンを見て……、あくまで個人の感想になるが、とにかく格好いい。

 先日所用があり、名古屋まで納車直後の「マイカローラ」で出かけたのだが、道中、サービスエリアにクルマを停め、休憩から戻る時に駐車場の自分のカローラを見て、惚れぼれとしてしまった。

 こんなことは筆者のカローラユーザーの歴史上初めてである。11代目アクシオより明らかに全高が低くなったりしているが(洗車がしやすくなった)、意外なほど運転席に座った時の後方や側方の視界もよく、実用性が保たれているのは「さすがカローラ」と言いたくなる。

納車されたばかりの1.8L、NAはワイドボディで安定感増し

こんなにワクワクするカローラは久しぶりという新型カローラ。カローラセダン価格:193万6000〜294万8000円
こんなにワクワクするカローラは久しぶりという新型カローラ。カローラセダン価格:193万6000〜294万8000円
新型プラットフォーム、TNGAを感じるドアの開閉音。リアドアの開閉角度は狭いという印象を受ける。先代はタクシーニーズも目立ったのでこの点は気になる部分
新型プラットフォーム、TNGAを感じるドアの開閉音。リアドアの開閉角度は狭いという印象を受ける。先代はタクシーニーズも目立ったのでこの点は気になる部分

 新型カローラシリーズの売れ筋はハイブリッドとなるのはラインナップを見れば明らかなこと。

 ただ筆者はハイブリッドに乗るほど走行距離が伸びないこともあり、1.8Lガソリンエンジン(NA)仕様のセダンSを選んでいる。

 今回の取材で撮影&試乗車として用意されたのは、ハイブリッドのW×Bグレード。

 改めて試乗すると1.8Lエンジンに比べると、エンジン自体やインバーターなど、さまざまなメカニカルノイズが耳に残り、改めて1.8Lガソリンエンジンの静粛性の高さが確認できた。

 エンジンだけでなくモーターも搭載しているのでしかたのないことだが、フロントヘビーな印象もダイレクトに伝わってくる。ただモーターがアシストしてくれるので、加速時などでは明らかに1・8ℓエンジンよりパワーを感じる。

 静粛性が高いせいもあるのか、タイヤ由来のロードノイズが筆者のクルマ(16インチ)でも目立つことがあるのだが、17インチを履くハイブリッドW×Bはさらにノイズが目立つというか、どこかザラザラした印象が伝わってくるのが気になった。

 筆者のマイカローラに話を移すと、今までの10台のカローラではおよそ体験できなかった、サスペンションがしっかり仕事をしているというか、道路の微妙な凹凸もしっかりバネが受け止めているといった印象が運転中に伝わってきた時は驚きとともに感動してしまった。

 新東名の制限速度120㎞/h区間でも不安なく巡航してくれたのは、3ナンバーワイドボディになったことが大きく貢献しているようだ。

こんなにワクワクするカローラは久しぶり

メーターの質感が向上した部分を高評価した小林氏
メーターの質感が向上した部分を高評価した小林氏
ソフトパッドのダッシュボードなど細かい部分まで質感がアップされて満足。先代でダッシュボードがプラスチッキーとなった時、"これも時代の流れ"と自分を納得させたが……

 納車されてから約1カ月強が経過したのだが、いまだにいい意味で、カローラを購入したという実感が湧かないでいる。

 公私を問わず知人と新型カローラについて話していて、「タイヤは17より16インチがいいね」などと話ができること自体、筆者としては信じられないのである。

 納車されてこんなにワクワクしているのは9代目以来である。9代目はカローラという車名がなくなるともいわれたなかから、エンジンからプラットフォームまで一新されたモデルといわれ、多くの部分で12代目と共通するものを強く感じている。

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