「ここはイマイチだな」もあるが、完成度は高い
先代の11代目に比べると価格アップは正直目立つのだが、それを感じさせないほど、安全運転支援デバイスの充実や基本性能が格段に向上しているのが、新型モデル。
細かい部分では、”ここはちょっと”と思うところはあるものの、ソフトパッドのダッシュボードや6スピーカーシステムの復活、重厚なドア開閉音など、細かい部分でしっかりユーザーの声をメーカーが拾い上げてくれているところも散見できる。
総合的に見れば”非常に満足感の高い完成度”になっているといえよう。点数? 99.6点を与えたい。
■新型カローラの採点:99.6点
新型カローラセダン「買いのグレード」はどれ?
自分の選んだ1.8L、NAのSが自分としてはベストバイとするのが筋というものだろう。
ハイブリッドは仕事などでも使い、走行距離が伸びるといった事情がないかぎり、積極的に選ぶ必要はないと考えている。W×Bはボディカラーバリエーションが少ないのが気になる点。
カローラツーリングの評価は?
筆者はセダン以外を所有したことはないし、セダン以外はカローラではないとする”原理主義者”ということを、まず断っておきたい。
その視点での評価となるが、試乗したのはハイブリッドW×Bグレード。乗り始めるとセダンの”標準グレード”といえる1.8LのSのタイヤサイズの16インチに対し、17インチによるやや”違和感”のようなものを感じた。
筆者はそのSを所有しているので、ワゴンに加えてハイブリッドということもあり、”ズシン”とした重たさも伝わってきた。
フィールダーと呼ばれていた頃に好評だった後席のリクライニング機構が設定されていない、これは不満部分。
剛性確保がその理由のようだが、基本性能の向上よりも、実用装備の充実を好む従来からのカローラユーザーから見るとマイナスポイントのようだ。
現在、ツーリングは販売好調だが、販売現場でも悩みの種になっているようだ。
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