赤いボディカラーは退色いやすい!?
赤いボディカラーのクルマは欲しいけど、退色しやすいからパス、という人もいるだろう。特に1990年代くらいまでに赤いボディカラーのクルマを実際に乗ってきた人はそのイメージが強いと思われる。
当時は赤が退色してピンクやオレンジっぽくなったり、光沢がまったくない天然のマットカラーになった赤いボディカラーのクルマが散見された。
塗料、塗装技術とも大きく進化した現在でも赤は退色しやすいのか?
基本的にどんなボディカラーだろうが、塗膜の強度というものは変わらない。しかし赤は紫外線を最も吸収しやすいという特性を持っている。紫外線によるクルマへの弊害は多岐にわたり、ヘッドライトカバーが曇ってしまうのも紫外線の影響だ。
クルマの塗料は紫外線に強いものが使われているため、退色スピードは1990年代までのクルマに比べて格段に遅くなっているが、紫外線を吸収しやすい赤の退色をゼロにすることはできない。
いっぽう、紫外線を吸収しにくい青系、紫系のボディカラーはより退色しにくい。
赤のボディカラーを退色させないためには、現状では屋根付きガレージに入れて日中の直射日光を避けるくらいしか対策方法はない。
どうしても気になるという人は、コーティングには紫外線を強力にカットするものもあるので、施工することをオススメする。
マットカラーは洗車ができない!?
一時期ほどの人気ではないがマットカラーの需要は一定数あり、中古車でもいろいろ出始めているという。黒が主流だったが、今では多種多彩なマットカラーが登場している。
マットカラーは洗車できない? と思っている人は意外に多いようだが、洗車はできる。ただ、機械洗車は避けたほうがいいし、ワックスやコーティング剤の使用も推奨されていない(マットカラーの専用品も登場している)。
マットカラーはメンテナンスに手間がかかる、というのは事実だ。
マットカラーは光沢を出す塗装とは違い、表面に細かな凹凸を作って光を拡散させることにより艶を消した重厚感が生まれてくる。触るとツルツルしているが、ミクロ単位で凹凸を付けている。
この凹凸が曲者で、汚れ、ホコリ、虫の残骸などが付きやすく、細かな凹凸にそれが入り込み落としにくい。通常の塗装なら走って風で飛ばされるような細かなホコリなども凸凹面に入り込んでしまう。虫の残骸はとれないことも多い!!
手入れの方法としては、専用クロスでこまめに水洗いするしかない。シャンプーは使ってもいいが撥水性のものを選ぼう。
マットカラーは艶を出してはいけないので研磨剤も使いない。ワックス、コーティング剤も艶が出るタイプは一切使用不可。ウォータースポット除去剤などを使うと後々大変なことになることもある。
あとオイルなどのシミがついたりすると落とすのは非常に難しい。
ここまで読んでわかったと思うが、ズボラな人はマットカラーには向いてないと思う。どうしても欲しいなら、最近出てきている専用のガラスコーティングの施工がオススメで、手間が大幅に軽減されるという。
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