クルマの価格を見て「高すぎる!」、「安すぎる!」と一喜一憂したことはありませんか?
そのクルマの価値、魅力に対して、高すぎるクルマが最近多いように感じます。その一方で、世の中捨てたもんじゃないと唸るほどの、安くて楽しいクルマも販売されています。
そこで、価格に対して割に合わない高すぎるクルマと、安くてうまいクルマをモータージャーナリストの清水草一氏がそれぞれ6台ずつリストアップして解説します。
文/清水草一
写真/ベストカーWEB編集部
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割高だと感じるクルマ6選
いかにそのクルマにほれ込んだとしても、値段が高すぎたら買うのをあきらめてしまう。
その傾向はクルマ好きほど強いかもしれない。クルマ好きはクルマのことを常に考えているから、自然と脳内に相場感が形成され、「割高センサー」が鋭敏になるのである。一般の皆様も、そこを参考にしてくださったら幸いです。
ということで、現行国産車のなかで、まずは「割高だなぁ」と感じるクルマを6台挙げてみよう。
レクサスIS
480万1207~635万7593円
レクサスはおしなべて割高だ。LSのように国産車の頂点ならば唯我独尊の存在ゆえ、話はまた別になるが、ISあたりはドイツ御三家の同クラス車とガチで戦わなくてはならないので、割高感がくっきり浮き出る。
現行モデルは2013年から発売され、現在のラインナップは、最高出力318psを発揮する3.5L、V6エンジン搭載のIS350、IS350バージョンL、IS350 Fスポーツ。
同178psを発揮する2.5L、直4ハイブリッドのIS300h、IS300hバージョンL、IS300h Fスポーツ。同245psを発揮する2L、直4ターボエンジンのIS300、IS300バージョンL、IS300 Fスポーツという構成。
全モデルFRの後輪駆動モデルだが、ハイブリッドモデルのみ後輪駆動以外に4WDを設定している。
ISは最近のマイナーチェンジでボディ剛性アップ、サスペンションアームのアルミ化、ショックアブソーバーの改良などを行い、乗り心地や室内静粛性、さらにハンドリングを進化させている。
ISの価格は、480万1297円から645万5370円。これはメルセデスCクラス、BMW3シリーズ、アウディA4とほぼ同水準にある。レクサスは値引きが非常に渋いので、実質的にはドイツ御三家より数十万円高い。
それでいて、ウリはハイブリッドのみ。このクラスを買う人は、本音では燃費のことはそれほど気にしていない。これじゃ売れないのもしょうがない。
しかもこのクラスのプレミアムセダンには必要とされる乗り心地の上質さがISにはあまり感じられない。ベストカーの予想では、新型は2021年春にデビューするとのことだからそれまで待った方がいいかも。
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