2020年1月20日から新型ハスラーの販売が開始された。ハスラーといえば、先代の発売時には注文が殺到して、納車は1年待ちになったこともあった大ヒット車だったから、今回の新型ハスラーも納期が長くなるのではないかと噂されていた。
そんななか、1月10日の東京オートサロンで、ダイハツから新型軽クロスオーバー、タフトが公開され、2020年央に発売予定と発表された。ダイハツが新型ハスラーの発売前に、強烈なカウンターパンチというべき、ガチンコの対抗車を発表したというワケだ。
新型ハスラーか、新型タフトか、どちらを買おうかと迷っている人も多いのではなかろうか。なかにはハスラーの納期が半年以上になってしまうなら、タフトを買おうか……という人もいるだろう。
そこで、2020年1月下旬時点の新型ハスラーの販売状況を徹底調査するとともに、新型タフトはどんなクルマで、いつ発売するのか? 今わかっていることすべてを流通ジャーナリストの遠藤徹氏が解説する。
文/遠藤徹
写真/ベストカーWEB編集部
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新型ハスラーの納期は4月以降、3ヵ月以上の納車待ち
2019年12月24日に発表、今年1月20日に発売開始したスズキのクロスオーバーSUV「新型ハスラー」は好調な販売推移をみせている。月販目標を6000台に設定したのに対して、1月下旬現在の受注累計は2万台を突破したと推定される。
12月中旬に事前の予約を開始し、納期は4月以降となっているから、3ヵ月以上の納車待ちだから、好調なスタートといえる。
しかし、デビューした2014年1月8日に発売し、2014年の年間10万4233台(月平均:8686台)を販売し、目標月販台数5000台を大きく上回る大ヒット車となった先代ハスラーに比べるとそれほどでもない。
首都圏のスズキアリーナの営業担当者によると、
「6年前に発売した初代モデルほどの爆発的な人気というわけでもないですね。当時は発売当初の半年間は1年以上の納車待ちでピーク時には月販1万台を突破したほどでしたが、今回はそこまでいっていないですね」という。
コンパクトクラスやミディアムクラスを含め、多くの新型SUVが登場し、スズキも新型ジムニー/ジムニーシエラも発売しており、当時よりも大幅にマーケットニーズが分散しているといった事情も勘案する必要がある。
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