【決算期直前 ジムニーの賢い買い方指南】納期10カ月! 新古車大量発生中!!

 2018年7月にデビューした新型ジムニー&ジムニーシエラだが、納期は発売から約1年半が経った今でもまだ10カ月だという。いったい、いつになったら落ち着くのだろうか?

 そこで、1年のうちで最もクルマが売れる3月の決算期を前にジムニー&ジムニーシエラのベストな買い方はあるのだろうか? 

 流通ジャーナリストの遠藤徹氏が、首都圏のスズキディーラーを回って足で稼いだ新車情報のほか、新古車や中古車情報まで解説する。

文/遠藤徹
写真/ベストカー編集部 ベストカーWEB編集部

【画像ギャラリー】ジムニー&ジムニーシエラの人気がわかる詳細写真


納車1年待ちは解消されたのか?

発売当初の納期1年待ちは解消されたのか?

 2018年7月5日にフルモデルチェンジしたスズキの新型ジムニー&ジムニーシエラは依然、販売好調で高い人気が続いている。

 2020年2月上旬現在で両モデルとも納期が約10カ月となっている。現行モデル発売1年後の2019年7月あたりでもまだ1年待ちだったが、それから半年が経過した現在でも、たったの2ヵ月しか短縮していないことになる。

 首都圏にあるスズキ&アリーナ店の営業担当者によると、

 「現行モデルの発売当初に比べると、多少受注ピッチが落ちていますが、増産してもヨーロッパを中心に海外の需要も旺盛なので、そちらに振り向ける分が貯まっていますので、どうにもこうにも納期が縮まらない状態なのです」と説明する。

 2019年の月販平均台数ではジムニーが2523台、ジムニーシエラが902台、合わせて3425台で、当初計画の2倍以上となっている。

 ジムニー&ジムニーシエラはグローバルでは月間7000台規模でスズキの有力な収益車のひとつに位置づけられる。

 納期が長引くのはジムニー&ジムニーシエラの高い人気だけではない。スズキ独自の流通ルートにも原因がある。

 スズキ販売店にはメーカーと正規の代理店契約を結んでいるスズキ店とアリーナ店、合わせて1100店舗がある。

 当初スズキ店は軽自動車、アリーナ店は小型車(登録車)を中心に扱っていたが、最近はどちらも全スズキ車を販売するように変わってきている。

 これ以外に比較的大型の副代理店約5000店舗、約5万店の業販店が存在し、これらすべてがジムニー&ジムニーシエラを販売している。

 スズキ全4輪車の80%が業販店による販売といわれる。ジムニー&ジムニーシエラもしかりである。

 副代理店と業販店はメーカーと直接に代理店契約を結んでおらず、正規販売店と副代理店及び業販店契約を結んでいる。

 したがって副代理店や業販店がユーザーにジムニー&ジムニーシエラを販売する契約を結ぶと正規店に契約書が回り、納期の打診を正規店がメーカーに申請する。

 業販店のなかには自社の店舗に展示するデモカーや試乗車も含まれる。これは正規店も同じだから、新型車が発売になると、この分も含まれたすべての受注分をメーカーが引き受けることになる。

 なかには業販店が近い将来売れるだろう車種を想定して発注したりするので、人気の高いジムニー&ジムニーシエラは余計にバックオーダーが貯まり、コンピュータで管理できないほどの納期に膨れ上がることになる。

本格的なオフロード走行ができる本物志向が人気に拍車をかけた

 現行モデルのラインアップはジムニーが上級からXC、XL、XG、ジムニーシエラはJC、JLの合計5タイプとなっている。

■ジムニーの車両本体価格
XG:4WD 5MT/148万5000円 4WD 4AT/158万4000円
XL:4WD 5MT/161万1500円 4WD 4AT/171万500円
XC:4WD 5MT/177万6500円 4WD 4AT/187万5500円
■ジムニーシエラの車両本体価格
JC:4WD 5MT/195万8000円 4WD 4AT/205万7000円
JL:4WD 5MT/179万3000円 4WD 4AT/189万2000円

 売れ筋はどちらも最上級のXCとJCで、シリーズ全体の約80%を占める。トランスミッションの5MTと4ATでは4ATの方が60%程度と多くなっている。

 ボディカラーは両モデルとも同じでモノトーン9、2トーン3の合計11色の構成。このうち人気色はピュアホワイトパール、ブルーイッシュブラックパール、シルキーシルバーメタリック、ジャングルグリーンなどで、これらで全体の80%以上を占める。2トーンの希望者は少ない。

 首都圏にある某スズキ店、アリーナ店でジムニーおよびジムニーシエラの売れ筋の見積もりをとってみた。

一番人気のジムニーXC 。車両本体価格は177万6500~187万5500円

 ジムニーはXC 4AT(車両本体価格187万5500円)にドアバイザーフロアマット、アンテナセット、バックカメラ、8インチナビセット、ETC2.0、ボディコートなど約37万円の付属品をつけると法定、法定外諸費用を含めて240万円弱と出た。

ジムニーシエラJCの車両本体価格は195万8000~205万7000円

 ジムニーシエラはJC 4AT(車両本体価格205万7000円)にドアバイザー、フロアマット、アンテナセット、8インチナビ、バックカメラ、ドライブレコーダー、ETC2.0、ボディコートなど30万円弱の付属品を付けると法定、法定外諸費用を含めて258万円弱。

 それぞれ初回値引きはジムニーが5万円、ジムニーシエラが8万円という。契約すると10万円程度の手付金を支払い、納期の知らせを待つ。現金であれば納車時に残金全額を納めることになっている。

 賢い買い方としては、可能な限り多くの正規店であるスズキ店、アリーナ店、および小規模な業販店を回り、見積もりを取り値引き交渉をすること。

 店舗によっては販売店のデモカー用(展示車、試乗車)で先行発注している在庫があったりして10カ月待たなくても安く買えるケースもあるからだ。

ジムニーの届け出済み未使用車いわゆる新古車は全国に50台以上!

上の写真をクリックするとジムニーの中古車情報が見られます!

 そのほか、届け出済み未使用車、いわゆる新古車も調査してみた。2020年2月中旬現在のジムニーの納期は約10カ月になっているのにもかかわらず、新古車は全国に50台以上も流通していたのには驚いた。

 届け出済み未使用車というのは、販売店が自発的にオーダーをしたクルマでまだ登録をしていないクルマのこと。

 2018年式のXGが走行距離6kmで168.8万円から、2020年式のXC、259.9万円など、総流通台数305台のうち、実に50台以上の未使用車が流通している。これは、はっきりと届け出済み未使用車と明記してあったものだ。

 2018年式、2019年式、2020年式それぞれの年式があり、走行距離は十数kmから100km未満のクルマが多い。

 安いか高いかを見極めるには、正規店に同じ車種の新車に同じ装備をつけて法定&法定外諸費用を含めて計算してもらい、これらでこれを展示してある新古車と比較し、どちらが買い得かを比較すればすぐわかる。

 なかには20万円以上の価格設定をしているクルマもある。高くてもよいから早く乗りたいというユーザーがかなり存在するのでプレミアムがついたりするのだ。

 ユーザーの好みに合わせて、ボディカラーやトランスミッション、メーカーオプションを設定できないが、同じ仕様の未登録新車や未使用中古車が見つかると、1週間もあれば手元に届き、乗ることができるというメリットがある。

 その一方で、やはりプレミアム価格が付いているので、10カ月の納車期間を待てるという人は当然新車を選んだ方がいいだろう。

 現行ジムニーの中古車の流通台数は305台で平均価格は230.1万円(このなかに新古車も含む)。

 2019年11月時点での流通台数は225台、平均価格は約224万円だったから流通台数が増えて、平均価格も上昇していることがわかる。

 中古車といっても走行距離3000~5000kmと少なく、XCグレードが最も多い。250万円以上の価格をつけているものはリフトアップ車やカスタム車両となる。

上の写真をクリックするとジムニーシエラの中古車情報が見られます!

 一方、1.5Lのジムニーシエラは、流通台数103台、平均価格は261.7万円。中古車価格帯は205.7万~445万円だが、280万円以上のクルマはリフトアップしているものやフルカスタムのコンプリートカーが多い。

 ジムニーシエラの新古車についても、中古車の流通台数103台のうち、28台が新古車で、価格帯は205.7万円のジムニーシエラJCの2018年式9kmから、2019年式のジムニーシエラJC、走行距離8㎞が279.8万円までとなっている。軽のジムニーよりもプレミアム価格が付いており、割高な印象だ。

 いずれにしても、人気が下がる見込みはなく、現状の生産台数のキャパシティをさらに上げて、ジムニー&ジムニーシエラの納期が3ヵ月以内にならないかぎり、中古車相場は下がっていかないだろう。

 2020年7月頃に発売予定のダイハツタフトが登場すれば人気が分散され、納期が短くなる可能性もある。スズキがもう少しジムニー&ジムニーシエラの生産台数を増やして納期を短くしてくれることを切に望む。

※値引き情報は時期、地域によって異なりますのでご参考程度にお考え下さい。また中古車情報については2月12日現在のもので情報は変動しますのでご了承ください。

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