クロスターはフィット初の3ナンバー!

クロスター専用のブラックアウトされたSUVテイスト溢れるエクステリア(ブラックのフロントグリル、フロントバンパー、ホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュ、ドアロアーガーニッシュ、リアバンパー)、専用の16インチアルミホイールが特徴。ルーフレールはメーカーオプション。グリルレスの他グレードと違って力強く豪華に見える
●新型フィット各グレードの販売割合
■BASIC(ベーシック):20%
■HOME(ホーム):46%
■NESS(ネス):6%
■CROSSTAR(クロスター):14%
■LUXE(リュクス):15%
※新型フィットの受注台数の内訳(ホンダ調べ)

●e:HEVの価格比較
■BASIC(ベーシック):199万7600円
■HOME(ホーム):206万8000円
■NESS(ネス):222万7500円
■CROSSTAR(クロスター):228万8000円
■LUXE(リュクス):232万7600円
※すべてFF。クロスターはベーシックから29万400円高、最量販車種のHOMEから22万円高
同様に2020年2月14日に発売されたフィットについても、ホンダカーズに売れ行きを聞いてみた。
「新型フィットには、ベーシック、主力のホーム、ネス、リュクス、SUVのクロスターなど5種類のグレードがあります。
想定される販売台数はホームとベーシックが多いが、実際はクロスターの受注も活発です。
そのためクロスターの納期も伸びています。ホームやベーシックであれば1ヵ月から2ヵ月で納車できますが、クロスターは3ヵ月です。
クロスターも1.3Lガソリンエンジン車と1.5Lハイブリッド車をラインナップしていますが、エンジンによる納期の差はほとんどないですね」とコメント。
新型フィットは、メーカーオプションを減らしてグレードを豊富に用意した。価格の安いベーシック、機能と質感を高めたホーム、SUV風のクロスター、アクティブなネス、内外装が上質なリュクスだ。
生産はベーシックとホームが中心で、ほかの3グレードは少ないから、クロスターが増えると納期も伸びる。いずれにしろフリードとフィットのクロスターは、堅調に売れる注目のグレードとなった。
現時点では初期受注で代替えユーザーが多いため、数カ月もすると、クロスターの割合は増えていくだろう。
クロスターといっても、フリードクロスターとは違う部分がある。まず、フィットクロスターはフリードクロスターと違って、ノーマルグレードから最低地上高を25mmアップし、160mm(FF)としている点。
さらにボディサイズもフィット初の3ナンバーとしている。フィットのベーシックは全長3995×全幅1695×全高1515mmだが、フィットクロスターは全長4090×全幅1725×全高1545mmmと、SUVテイストにすることによってボディサイズが拡大しているのだ。
単にSUV風にアレンジすれば必ず売れるとは限らない

ただし、外観をSUV風にアレンジすれば、必ず好調に売れるとは限らない。アクアは2014年にSUV風のXアーバンを追加したが、売れ行きは伸びなかった。
フェンダーにホイールアーチを縁取る樹脂パーツが備わらず、いまひとつSUVらしく見えなかったからだ。
この樹脂パーツはフェンダーアーチモールとしてディーラーオプションで用意されたが、車両カタログやウェブサイトには非装着車が掲載され、ユーザーに伝わりにくい。
標準装着しなかった理由を開発者に尋ねると「3ナンバー車になるから」という返答だった。
結局、アクアXアーバンは売れず、2017年にはアクアクロスオーバーに変更している。これはフェンダーアーチモールを標準装着して、全幅を1715mmに広げた3ナンバー車であった。しかしこれもパッとしない。
先代フィットも、2017年のマイナーチェンジで、ディーラーオプションのクロススタイルを用意した。
ブラックのホイールアーチモールを装着して外観をSUV風に仕上げたが、ディーラーオプションでは分かりにくい。
せっかく用意したのに装着車は少なかった。購入後に装着し登録すると3ナンバーになるという点も、クロススタイルの販売を妨げていた。
ノートのシーギアもいまひとつ売れていない。アンダーガードが装着されているものの、全体的にクロスオーバー風スタイルが中途半端な印象だ。
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