なんじゃこれは?「日本未導入ブランド」の不思議なクルマたち!

1967年創立の世界第5位のメーカー/韓国 ヒュンダイ

 1967年、韓国を代表する財閥、ヒュンダイグループの自動車部門として設立。

 1968年にフォードと提携し、コルチナなどのノックダウン生産を開始。1973年には三菱自動車の技術を導入する。米国市場へは1986年に進出。

 当初は品質問題から販売は伸び悩むが、日本車よりも安い価格を武器に支持を獲得。起亜を含むヒュンダイグループは世界第5位のメーカーへと成長を遂げている。

 2001年には、日本市場に進出しており、2002年の日韓ワールドカップや『冬のソナタ』に代表される韓流ドラマブームも手伝って、2002年から2005年にかけて2000台以上の新車販売を記録するも、2008年には500台ほどにまで落ち込み、2009年には日本市場から撤退した。

 日本市場にはコンパクトカーのi30やTB、ミドルセダンのソナタ、大型セダンのグレンジャーなどを投入された。

■i30

欧州などに輸出されるi30にはステーションワゴンや5ドアセダンもラインナップされる。欧州仕様は1.4Lガソリン、1.6Lディーゼルターボに加え、2LターボのNも設定する(写真は5ドアセダン)
欧州などに輸出されるi30にはステーションワゴンや5ドアセダンもラインナップされる。欧州仕様は1.4Lガソリン、1.6Lディーゼルターボに加え、2LターボのNも設定する(写真は5ドアセダン)

■KONA

世界的に需要があるコンパクトSUV。プラットフォームはキアのストニックなどと共通
世界的に需要があるコンパクトSUV。プラットフォームはキアのストニックなどと共通

■IONIQ

DCTを介するハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVを持つ、ホンダクラリティに似たコンセプトも持つエコカー。プリウスキラーと呼ばれた時期もある
DCTを介するハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVを持つ、ホンダクラリティに似たコンセプトも持つエコカー。プリウスキラーと呼ばれた時期もある

ヒュンダイ傘下の世界第8位のメーカー/韓国 起亜

 1944年に自転車部品の京城精工として設立したのが始まり。1962年にはマツダオート三輪、1971年にはタイタンのノックダウン生産を開始。

 1974年、マツダファミリアをブリザの名でノックダウン生産を開始、このブリザが起亜ブランド初の乗用車となる。

 1976年、亜細亜自動車を傘下に収め、韓国政府が唯一公認する軍用車製造会社となる。

 1983年、マツダのボンゴトラックを生産。同年、マツダ(株式8%)は、伊藤忠商事(株式2%)とともに起亜自動車と資本提携締結。

 1984年、ボンゴコーチを生産。1986年、3代目ボンゴベースのベスタを生産、フォードフェスティバベースのプライドを生産し、対米輸出をスタート。同年、フォード(株式10%)が資本参加。

 その後、カペラベースのコンコード、初代タイタンベースのトレード、6代目ファミリアベースのキャピタルを生産。

 1992年、起亜産業(当時)が生産したフェスティバの5ドア仕様をマツダが逆輸入し、日本国内で「フェスティバ5(ファイブ)」として限定販売。

 当時、マツダが開発したクルマを起亜が現地で生産する場合、部品については広島のマツダ系列の部品メーカーが、それぞれ対応する業種の起亜の系列部品メーカーと提携し、日本の系列関係をそのまま韓国に移植しようという試みが行われ、日本のマツダから韓国の起亜へと技術移転が行われた。

 1990年、起亜自動車に社名変更し、1991年には欧州法人、1992年には北米法人設立。1996年にはロータスエランを起亜ビガートの名称で生産開始。

 1999年3月、前年に起きた韓国経済危機の影響もあり経営破綻、現代自動車傘下になる。

 元VWグループのデザイン統括責任者のペーター・シュライアーがCDO(最高デザイン責任者)に就任。

 2012年12月に起亜自動車社長兼ヒュンダイ自動車グループの最高デザイン責任者に就任した。シュライアーは、タイガーノーズグリルを起亜ブランド共通グリルとして採り入れて、デザイン改革を推進、ブランド力向上に成功した。

■OPTIMA

VWグループ出身のペーター・シュライアーが起亜に招聘されて以降、デザインが大きく変わった。現在はルク・ドンカーヴォルケがヒュンダイグループ(起亜も含む)のデザイントップに、起亜のデザインセンターはカリム・ハビブが率いる。写真はヒュンダイソナタと兄弟車のオプティマ2021モデル
VWグループ出身のペーター・シュライアーが起亜に招聘されて以降、デザインが大きく変わった。現在はルク・ドンカーヴォルケがヒュンダイグループ(起亜も含む)のデザイントップに、起亜のデザインセンターはカリム・ハビブが率いる。写真はヒュンダイソナタと兄弟車のオプティマ2021モデル

■STINGER GT

ペーター・シュライアーが考案したタイガーノーズグリル(全車種に採用)が特徴的なFR駆動の5ドアファストバック。エンジンは365ps/51.9kgmを発生する3.3L、V6ツインターボを搭載
ペーター・シュライアーが考案したタイガーノーズグリル(全車種に採用)が特徴的なFR駆動の5ドアファストバック。エンジンは365ps/51.9kgmを発生する3.3L、V6ツインターボを搭載

■TELLURIDE

2019年4月、従来モデルのボレゴ後継モデルとして登場したミッドサイズSUVで3.6L、V6を搭載する。2020年4月に発表されたばかりのワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2020に選ばれた
2019年4月、従来モデルのボレゴ後継モデルとして登場したミッドサイズSUVで3.6L、V6を搭載する。2020年4月に発表されたばかりのワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2020に選ばれた

 みなさん、いかがでしたでしょうか? かなり個性的なデザインのクルマも多くて、なかにはこれ何? というデザインのクルマもあったので楽しんでいただけたのではないでしょうか。

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