ダイハツリーザスパイダー 1991年
ダイハツは1989年秋に開催された東京モーターショーにおいて、2+2シーター仕様のソフトトップカブリオレ「リーザスパイダー」を参考出展。
ベースモデルとなったのは、同年1月に登場した軽ハッチバックスペシャリティカー「リーザ」のスポーティグレード「TR-ZZ」で、2年後の1991年11月に改良が施された市販モデルのリーザスパイダーが発売された。
ショーモデルに対し、改正された軽自動車規格への対応や後席撤去による2シーター化などの仕様変更が行われた他、登録が商用4ナンバー登録から乗用5ナンバー登録に変更。
スタイリングはベルトラインから下は基本的にハッチバックと共通で、ボンネット上にはハッチバックのスポーティグレード「オキシーR」同様にエアスクープが設けられた。
ソフトトップには斜め後方視界確保の為のリアクォーターウィンドウが設けられていた。
そして1993年に後継車種が発売されることもなく生産を終了、スタイリングを含め製品としての完成度に難があったこともあり、販売面では振るわず、総生産台数はわずか380台にとどまった。
VM180ザカート(トヨタモデリスタインターナショナル) 2001年
トヨタのミドシップオープン、MR-Sをベースに、イタリアの名門カロッツェリア「ザガート」が外観デザインを手がけたモデル。2001年に限定100台が販売された
当時のトヨタビスタ店とモデリスタのタイアップによるオリジナルカー第3弾として企画された。
エクステリアはAピラーとウインドウガラス、ドアミラーを除いてすべて新設計され、ザガートデザインによるFRPボディが換装されている。
エンジンは給排気系のライトチューンとマフラーを変更することでベースに対して15psパワーアップ。エンジンや足回りの開発はトヨタテクノクラフトが担当した。
価格は398万~450万円とベース車に対して大幅に上昇したため、思うように売れなかった。
ルノーウインド 2011年
ルノーウインドは手軽な2シータークーペだ。ベースとなったのは、トゥインゴで、開発をてがけたのはルノースポーツ。
最大の特徴は開閉がわずかに12秒で可能なハードトップで、オープンエアとクローズドクーペの2通りのボディ形態をシチューションに応じて使い分けることができる。
基本形態はオープンを満喫する2シーターだが、ハードトップがトランクリッドの上に収納されるスタイルを取るために、本来のトランクスペースを邪魔することはない。積極的にオープンにして出かけようというコンセプトなのだ。
シトロエンC3プルリエル 2003年
シトロエンは2003年、1台で5つのボディ形状に変化するオープンモデル、シトロエンC3プルリエルを発売した。
プルリエルはフランス語で「複数」を意味し、通常のサルーン、パノラミックサルーン、カブリオレ、スパイダー、スパイダーピックアップの5タイプに形状を変えることができる。
オープンカーは全自動でボタンひとつでオープンになるのが普通だが、プルリエルも電動開閉式のソフトトップを備え、完全クローズド状態がサルーン、開ければパノラミックサルーンに変身できる。
開閉位置はダイヤルで8段階に調節可能、ソフトトップは洗車機に入れても耐える構造だという。
しかし、銀色のルーフアーチだけを残すカブリオレは、パノラミックサルーン状態で、ダイヤルスイッチをプッシュし、ソフトトップとリアウインドウを一体化させた後、ハッチゲートを開けて、トランクの床下に丸ごと収納しなくてはならないのだ。
極めつけは、片側12kgのアルミ製アーチを取り外すスパイダー。外したアーチは車内に収納できないので、車庫などに置いておくしかないのだ。
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