ホンダeなど各社ついにEVモデルを投入!! 2020年は小型EV元年になるか?

フォルクスワーゲンID.3

 2020年4月にフォルクスワーゲンが開催した、バーチャルモーターショーで発表したのが、新型EVの「ID.3」だ。欧州Cセグメントにあたるサイズで、2020年夏に発売となる予定。4261×1809×1552mm(全長×全幅×全高)と、ゴルフにほぼ近い。

DI.3はゴルフのサイズに近いコンパクトハッチだ

 電動化戦略を担うモジュラーエレクトリックツールキット(MEB)を活用し、ロングホイールベースと短いオーバーハングで、広い室内空間を実現していることが特長だ。バッテリー容量は、45kWhの「ピュア」、58kWhの「プロ」、77kWhの「プロS」の3種類のグレードとなる。

 航続距離は、WLTPモードにおいて、330~550kmとなる見込み。価格はベーシックな「ピュア」がドイツ本国で3万ユーロ(約365万円)以下に予定されている。フォルクスワーゲンからは、さらに、電動コンパクトSUV「ID. 4」も、投入される予定だ。

ルノー トゥインゴZ.E.

 ルノーも、コンパクトEVの「トゥインゴZ.E.」を、2020年3月に発表している。Z.E.とはゼロエミッションのこと。ベースとなるトゥインゴと同様に後輪駆動で、リアにモーターを搭載したコンパクトEVだ。

ルノーの小型車、トゥインゴのEV版がトゥインゴZ.E.だ

 サイズは3615×1646×1541mm(全長×全幅×全高)、ガソリンモデルとの違いはない。ホイールベースも2492mmと短く、非常にコンパクトだ。バッテリー容量は22kWh、航続距離はWLTP複合サイクルで180kmという。価格は22000ユーロ(約268万円)だ。

エクステリアデザインは、ベースのガソリンモデルと同じ

 なお、欧州Bセグメントに属するルノーのコンパクトEV「ゾエ」も、2019年にモデルチェンジを行い、欧州で販売開始となっている。バッテリー容量を従来型の41kWhから52kWhと大容量化し、航続距離は最大390km(WLTP計測モード)。価格は3万4600ポンド(約421万円)となる。

フィアット 500EV

 フィアット(FCA)も、2020年3月にFCA初のEV、オープンエア4シーターの新型「500」を世界初公開した。デザインは現行フィアット500に似ているが、ヘッドライトが上下に分割するタイプとなり、インテリアもフレッシュでクオリティも高くなっている。

フィアット500がフルモデルチェンジし、EVになって再登場した

 新型フィアット500のボディサイズは、3630×1685×1515mm(全長×全幅×全高)と、現行型よりも60mm広く、60mm長くなった。とはいえ、全長3630mmは十分にコンパクトだ。

 42kWhのバッテリーを搭載し、航続距離はWLTPサイクルで最大320km。価格はコンバーチブルモデルで3万7900ユーロ(約461万円)だ。

ほかにも続々と

 ボルボからも、XC40 P8「リチャージ」というフルEVが年内に登場予定であるほか、BMWからも近く、X3をベースにしたBEVの「iX3」が発売され、MINIからは、MINIハッチバックのEV版「ミニクーパーSE」が、2020年3月に欧州市場で発売開始となっている。

 これほどに2020年に新型EVデビューが続くのは、ご存じの通り、欧州での燃費対応のため。どのメーカーも高額な罰金の前に、みな必死なのだ。

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