2020年7月15日、ついに日産の新型EVクロスオーバーSUV「アリア」がワールドプレミアとなった。アリアコンセプトが初登場となった2019年10月末の東京モーターショーから早9か月。いよいよ日産の第2世代EV攻勢が始まる。
もはやBEV(エンジンを搭載しないピュアEVのこと)は珍しいものではなく、世界を見渡してみても、日産リーフや三菱i-MiEV、テスラモデルS/モデルX/モデル3、ジャガーI-PACE、メルセデスEQC、ポルシェタイカン等、次々と登場している状況だ。
中でも、2020年に入ってからは、コンパクトカーのEVが、国内外から続々と登場している。2021年までに登場する小型EVをまとめてみた。
文:吉川賢一/写真: HONDA、Mercedes-Benz、Volkswagen、Renault、Fiat、TESLA、TOYOTA、Jaguar、ベストカー編集部、ベストカーWEB編集部
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日産「iMk」
2019年10月の東京モーターショーに参考出品された、コンセプトモデル「iMk」。その市販型は、2020年12月に発表する予定だという。
iMkコンセプトのボディサイズは、全長3434×全幅1512×全高1644mmと、軽ハイトワゴンのデイズのようなスタイルであった。アリアと共通する細かいスリットが入ったフロントグリルやテールランプなどは、日産の新世代EVの特徴とする考えなのかもしれない。
筆者が考える「軽サイズEV」の成功ラインは、ずばり「航続距離200kmで、税込200万円」だ。この価格で販売できなければ、軽サイズEVの成功はないだろう。
ホンダ「ホンダe」
iMkと同じく、東京モーターショー2019に登場した、コンパクトEV「ホンダe」。ホンダは2020年内の日本発売を公表しており、そう遠くないタイミングでお披露目となるだろう。
気になるその中身は、後輪駆動、かつ50対50の重量配分となっており、全幅は1752mmとワイドながら、全長3895mmと、フィットより短くコンパクトなボディサイズとなっている。
ホンダの名車N360にも通じるテイストで、レトロな雰囲気をまとったエクステリアデザインも、実におしゃれ。インテリアも、メーターからナビモニター、デジタルサイドミラーまで、液晶モニターがずらっと並んだ、特徴的なデザインをしている。
WLTCモードの航続距離は200km、価格は約400万円に近くなると予想されている。
メルセデスベンツ「EQA」
EQAは2020年4月にフルモデルチェンジをした新型「GLA」のEV版にあたる。新型GLAのボディサイズは、4410×1834×1611mm(全長×全幅×全高)であり、RAV4(4600×1855×1685)よりも、ひと回りコンパクトで、日本でも扱いやすいサイズだ。
これまでメルセデスには、「EQC」という1080万円ほどするミディアムサイズの電動SUVはあったが、EQAはその下に位置するコンパクトSUVだ。EQAのバッテリー容量は60~110kWh、航続距離は400kmにもなる。
価格は、GLAが502万円~のため、EQAのエントリーグレードは同程度になると予測している。2020年秋の発表が計画されていたが、コロナ禍の影響を受け、現時点の発表は未定となっている。
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