3位:メルセデスベンツGクラス/無敵のオフロードキング
欧州では2018年1月の米国デトロイトショーでフルモデルチェンジしたGクラス。
このモデルにはかつて名付けられた“ゲレンデヴァーゲン”のほうがなじみ深い。日本市場では2018年6月に発表された。
メルセデスベンツは現行モデルを開発する際、ゲレンデヴァーゲンオーナーに次期型をどうするかリサーチしたところ、現在のスタイルをそのまま活かしてほしいという意見が多かったらしい。
旧型から新型になった時、どのように進化させるのか、世界が注目したが、一見、新型とわからないほどの変貌ぶりに世界がたまげた。
旧型から流用した部品はドアハンドルやスペアタイヤカバー、サンバイザーなどわずかな部分に留まるが、コードネームはW463を継承した。
まごうかたなきGクラスとしてのスタイルやムードは頑なに守りつつ、安全性能や快適性、環境性能を現代基準にアップデート。
ウィンドウには伝統的な板ガラスを採用しつつも、フロントウィンドウのみわずかに曲面を付け(=空力、風切り音対策)、フロントフェンダー上部にそびえるターンシグナルもは衝撃を加えると下に落ちる仕様(=歩行者保護)とするなど、「GクラスがGクラスであるために」気の遠くなるような工夫が盛り込まれている。
また、アルミニウムを多用したフレームボディや新型9速AT、LEDの丸型ヘッドランプ、レトロ&モダンなコクピットなど、絶妙に昔ながらの無骨さを残しているところが実にうまい。
この先、旧型のように40年もほとんど変えずに生きていくのか、興味深い。
4位:トヨタランドクルーザー/日本のクロカン四駆の王様
現行のトヨタランドクルーザーの200系は2007年の登場だから、そろそろ次期300系のモデルチェンジも噂されつつあるが、この200系を外すわけにはいかない。
2014年に30周年を記念して日本市場で期間限定発売されたランクル70も話題になったが、現在の“ランクル”はレクサスLX(5.7L V8搭載)と海外市場では商用仕様も存在する(UNの文字を備えた国連の活動用車両もニュースでも見かける)。
ランドクルーザーシリーズの最大の特徴は頑丈で信頼性の高いラダーフレーム構造。エンジンやサスペンションなどはフレーム部分に搭載されていて、年月が経ってボディが錆びついても、悪路走行中にボコボコに凹んでもフレームさえ無事なら問題なく走行できるということ。
これが世界中で愛されている根幹であり、この信頼性こそが、キング・オブ・オフロードと崇められている所以である。
5位:フォードブロンコ/アメリカで人気爆発中
1965年に登場した初代から1996年に先代が生産終了になっているから、約24年ぶりの復活となったブロンコ。
もともと旧型の無骨なブロンコ(アーリーブロンコ)が人気だったのに目を付けたフォードが復活させたわけだが、新型の発売前かリーク画像が流れ、異常とも思えるほどの人気を得ている。
新型は「ブロンコ2&4ドア」と「ブロンコスポーツ」が用意され、前者はプラットフォームをピックアップトラックのフォードレンジャーと共用として、2ドアに加えてブロンコとして今回初めて4ドア仕様が加わった。
スポーツはSUVのエスケープ(足回りは前:マクファーソン・ストラット、後:独立式)をベースとするので、推すのはあくまで「ブロンコ」のほうだ。
2ドアボディは、標準で3分割式の脱着式ルーフを採用。4ドアボディは4分割式となる。取り外しが可能なフレームレスドアが標準で採用されている。
新型ブロンコの4×4システムには2種類あり、ベースシステムは「2速電子シフト オン ザ フライ トランスファーケース」を採用。高度な4×4システムはオプションとなり「2速エレクトロ メカニカル トランスファーケース」に、オプションのエンゲージメントモードを追加することで、2ホイールと4ホイールの間での配分調節がが可能となる。
また、どちらもSpicer製のPerforma TraK電子ロックデファレンシャルを採用し、Dana製の44AdvanTEKソリッドリアアクスルと、同じくDana製AdvanTEK独立フロントデファレンシャルユニットに駆動力を分配し、起伏の多い地形でのトラクションを向上させる。
最低地上高は、クラス最高の11.6インチ(約30cm)を誇り、左右最大29度のブレークオーバー角度、37.2度の出発角度、さらに、最大33.5インチ(約85cm)と、クラス最高のウォーターフォーディング(河渡り)機能と、セグメントをリードするレベルのオフロード機能を持つ。
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