飾らぬコンベンショナルな作り
4ランナーの現行モデルのグレード構成はいたってシンプル(整理されたというべきか)。かつては2.7L、直4も用意されていたが、現在は1GR-FE型4L、V6(270ps、377Nm)に5速ATを設定、FWDと4WDの駆動系が選択可能、後者にはトルセン式センターディファレンシャルが備わる。
足回りはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアが4リンクリジッド式と、SUVとしてコンベンショナルな形式を採る。
ちなみに、4ランナーの仕様をほかのトヨタのSUVとボディサイズ順に並べてみると以下のようになる。
●RAV4
全長×全幅×全高:4600×1855×1685mm
ホイールベース:2690mm
●ヴェンザ(数値はハリアーの日本仕様)
全長×全幅×全高:4720×1835×1690mm
ホイールベース:2660mm
●ランドクルーザープラド
全長×全幅×全高:4825×1885×1850mm
ホイールベース:2790mm
●4ランナー
全長×全幅×全高:4830×1925×1796mm
ホイールベース:2790mm
●ハイランダー
全長×全幅×全高:4950×1930×1730mm
ホイールベース:2850mm
●ランドクルーザー200
全長×全幅×全高:4950×1980×1880mm
ホイールベース:2850mm
●セコイア
全長×全幅×全高:5210×2030×1956mm
ホイールベース:3099mm
このようにハイランダーが5mに届かんとする全長に達し、3列シートを備えることを考えると、4ランナーが昔ながらといっては失礼ながら、アメリカ的にほどよいサイズを有した、日常的な使い勝手により配慮したモデルであり続けていることがわかる。

すぐにでも日本で発売してほしい!
今回のマイナーチェンジでは、従来から4WD仕様に設定されている、足回りにTRDが手がけた専用ダンパー、スプリングなどを採用した仕様に、最上級グレードとして「TRD Pro」が設定されるなど商品性の強化が図られた。
4ランナーの2021年モデルの価格は3万6340~5万470ドル(約418万~580万円(1ドル=105円換算)。
今回のマイナーチェンジは、モデル末期のテコ入れともとれなくもない。4ランナーを除いて、上記のモデルがすでにTNGAプラットフォームを採用していることを見ると、近い将来においてRAV4やハイランダーのように新世代のTNGAプラットフォームを採用して新型に移行することになるのか、気がかりになってくる。
クロスオーバーSUVが新規マーケットを開拓するために次々と市場投入されているなか、4ランナーもピックアップの現行ハイラックスが細部までリニューアルされたことを考えると、ニューモデルの登場が期待される。
このニューモデルの登場を待って、日本で発売してほしいと思ったが、現行モデルの写真を見ると、ワイルドでタフ、かつ洗練されたスタイリッシュさもあるので売れそうな気がする。
2017年9月、実に13年ぶりに再登場したピックアップトラックのハイラックスは、初期受注の6割を若者が占めるほどの人気となった。
きっと「クルマなんか一緒に見える」と思っていた若者が、ハイラックスのワイルドなスタイルに一目ぼれしたのではないだろうか。
ハイラックスサーフもSUVブームの今、日本で発売すれば大ヒット確実となるのでないだろうか。
ハイラックスサーフの日本発売熱望します!
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