洗練されてどんどん「イケメン」に!?! アジアンカーハンサム王座決定戦

■授賞式・寸評

●フツーにカッコイイで賞「スズキ S-PRESSO」

 イグニスでもないジムニーでもないマルチ・スズキのSUV。全幅1520mmの小さなボディに1Lエンジンを搭載する

●アジアはこうでなくっちゃ賞「三菱 エクスパンダ—クロス」

 タイで人気のエクスパンダーの最上位モデル。最低地上高=225mmはデリカD:5もビックリ。1.5L MIVEC搭載

●寸評
 エスプレッソは、フツーにカッコいいけど、ちょっと大味で間延びした感じがなんともエキゾチック! 日本人とインド人のハーフという風情で、日本人としては理想的なアジアンカーかも。まぁ実際、日本で売ったら、バレーノみたいに売れないのかもしれないけどね。

 一方のエクスパンダーは、まだちょっと日本人には味が濃すぎる感じが、いかにもアジアンカー! ミニバンとSUVを合体させたパッケージングも、アジアでの実用性を感じさせる〜! この味の濃さ、まさにトロピカル!

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【番外コラム】我らが愛したアジアンカーがカッコよくなってきてる!?

 驚いた。このページで紹介するにふさわしい無骨なアジアンカーを探してるのに、多くのクルマが妙にカッコよくなっている! 担当は鉄でできた牛みたいなアジアンカーたちが大好きだったのに…。トキメキを返せ。こちらも清水草一氏に見解を聞いてみた。

*   *   *

 本文でも触れたが、アジアンカーは確実にカッコよくなっている。10年ほど前まで、例えばタイ製のフィットアリアを見ると、「どことなくフィリピンのスナックの店長が乗ってそうだな……」なんて妄想したものだが、いまやデザインに境界線はほとんどなくなっている。

 それでもやっぱり、日本人は直線基調が大好きなように、アジアは有機的でデコラティブな造形が好きな傾向は残っている。加えて「スタイリッシュなミニバン+SUV風味」みたいな形状を好む風土もあるだろう。

 ただ、近い将来、それも消えてしまうんじゃないでしょうか。「アジアンカー」と呼ぶ時代の終わりは、すぐそこに来ている気がしてならない。

トヨタがマレーシアで販売するヤリス。フロントバンパー、エアダムまわりの造形が凄い

(清水草一)

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