アリア、フェアレディZ…キムタクのCMに出てくる日産の名車が欲しい

マックのCMに登場した日産テラノ

マクドナルドのCMでキムタクが乗っていた初代テラノR3M。2ドアモデルのAピラー後ろにある三角窓が個性的。ローフォルムでブラックアウトされたフロントマスクも精悍
マクドナルドのCMでキムタクが乗っていた初代テラノR3M。2ドアモデルのAピラー後ろにある三角窓が個性的。ローフォルムでブラックアウトされたフロントマスクも精悍

 前振りではないが、つい最近では同じく木村氏がマクドナルドのドライブスルーのTV CMに、初代テラノに乗って出演している。ついでではないが、これにも少し触れておくとしよう。

 日本での1980年代のRVブームに火をつけた初代テラノ(WD21型)は、日本市場では1986年8月から1995年8月まで生産されたモデル。

 いまや“エッジ”だらけの現代のクロスオーバーSUVとは違って、スッキリとしたエクステリアデザインが時代を感じさせる。

 メカニズムについては、フロントが独立のダブルウィッシュボーン/トーションバーとリアがダットサントラックから譲り受けた5リンク式リジッドアクスル/コイルを備えるなど、同時代のライバルとなったハイラックスサーフなどとともに、街乗りでの利用を意識したSUVの先駆けといえた。

 パワートレーンを見ると、VG30型(140ps)/VGDE型(155ps)のガソリンV6とTD27型(85ps)/TD27T型直4(100ps、115ps)に5速MTと4速ATを組み合わせていた。

 発表当初は3ドアのみだったが、1989年10月のマイナーチェンジで5ドア車が追加された。

 初代テラノの中古車市場での価格は181.8万~333.9万円、平均価格は107.4万円と手頃感がある。なお、現在でも北米などの海外市場では「パスファインダー」と名を変えて販売されている。

初代テラノの中古車情報はこちらをクリック!

4ドアモデルには三角窓はない。写真は1993年のマイチェンで追加されたワイドボディでオーバーフェンダーが装着されている
4ドアモデルには三角窓はない。写真は1993年のマイチェンで追加されたワイドボディでオーバーフェンダーが装着されている

名だたる4モデルが登場するTV CM

ハコスカGT-Rを筆頭に、初代サファリ、初代フェアレディZ、R32GT-R、新型アリアが登場する
ハコスカGT-Rを筆頭に、初代サファリ、初代フェアレディZ、R32GT-R、新型アリアが登場する
木村拓哉さん出演の第1弾TV CM「やっちゃえNISSAN幕開け編」

 やや脱線したが、2020年8月22日から放映された、木村拓哉氏出演の第1弾TV CM「やっちゃえNISSAN幕開け編」の登場車種について、順を追って説明していこう。

 少しだけ裏話を加えておくと、CMに登場する車両はどうやら神奈川県座間市の座間事業所(旧座間工場跡)にある日産ヘリテージコレクションから引っ張り出されたようだ。

 公開されている日産の“記念車”には、日産の所有車とともに収集家やオーナーからの寄贈車も含まれる。

スカイライン2ドアハードトップ2000 GT-R(KPGC10)

4ドアセダンのPGC10型に変わり2ドアハードトップのKPGC10型が1970年10月に登場。ボディサイズは全長4330×全幅1665×全高1370mm、車重は1100kg。生産台数はPGC10型が832台、KPGC10型が1197台
4ドアセダンのPGC10型に変わり2ドアハードトップのKPGC10型が1970年10月に登場。ボディサイズは全長4330×全幅1665×全高1370mm、車重は1100kg。生産台数はPGC10型が832台、KPGC10型が1197台

 TV CMの冒頭を飾るのは、闇に包まれたマウンテンロードを行く通称ハコススカ、2ドアハードトップのKPGC10型GT-R(1970~72年)だ。ちなみにリアフェンダーのみにオーバーフェンダーを装着するのが“正解”だ。

 1969年2月~70年に販売された4ドアのPGC10型とともに、S20型DOHC直6(排気量:1989cc)を搭載したことが最大の特徴。

 このエンジンは、レーシングマシンであるR380から受け継がれたGR8型直6を基本として、最高出力160ps、最大トルク18.0kgmを誇った(足回りはストラット/セミトレーリングアーム)。

 日産の量産車としては最高レベルのプレミアが付くこのクルマ、ヒストリックカーとしてフルレストア車両では2000万円前後の値が付いている。

 さすがに7500万円以上の価格が付くといわれるたった197台のケンメリGT-Rほどではないが、今後さらに値が上がっていくことが予想される。

次ページは : 初代サファリ(161型)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!