初代サファリ(161型)
日産のクロスカントリービークルの先駆けである初代サファリは、海外市場では1965年から「パトロール」として販売されていた後に、1980~87年にかけて日本市場でも販売された。
ラダーフレームと前後リジッドアクスルのサスペンションはいかにもオフローダーとしての性能確保に留意した基本スペックを備え、現在でもトヨタのランドクルーザーとともに、海外市場ではパトロールとして活躍し続けている。
初代は3ドアショートボディと5ドアロングボディ、3ドアは車体後部にFRP製トップを与えたハードトップ、5ドアにはハイルーフが用意された。
1985年10月のマイナーチェンジにより、ヘッドランプが丸型2灯式から角型2灯式に変更(消防仕様車を除く)。TVCMに登場しているのは角形ヘッドランプだから後期型161型のはずだ。
国内向けには1.8L、直4SOHCガソリンNAのL18型(最高出力95ps)と、3.3Lの直6 OHVディーゼルのSD33型(同95ps)、後にターボのSD33T型(同120ps)が用意され、5速MT(海外市場には4速MTや4速ATも設定)と組み合わせていた。
なお、輸出仕様は2002年まで160型のまま継続生産されていた(主に日産車体で生産)。
TV CMで荒々しく渡河する(サファリだけは夜のイメージを与えられていない)、白のルーフにメインカラーが赤の2トーンボディはいかにもクラシカルだ。
残念ながら、中古車市場でも初代サファリはほとんど出回っておらず、価格が確認できなかったほどのレアモデルになってしまっている。
フェアレディZ 240ZG(HS30型)
TV CMで夜のテストコースを疾走するのは、輸出仕様に設定されていた2.4L(2393cc)のL24型直6(150ps、20.5kgm)を日本仕様でも採用した(1971年11月発表)、240ZのなかでG(グランド)ノーズとオーバーフェンダーを装着したフェアレディ240ZGだ。
初代Zは1969年10月の東京モーターショーで登場。現在に至るまでのフェアレディZの歴史を飾るモデルのひとつである。
初代Zは、240ZGを含めて、すでに先に登場した箱スカGT-Rとともに稀少車の世界に踏み込んでいて、それこそ500~1000万円という値段が付いているが、S30では箱スカGT-RとともにS20型エンジンを搭載する432とともに、プレミアモデルとなった。
CM映像では特徴的なノーズとヘッドランプとともに横姿を捉えていて240ZGならではの魅力を上手く表現している。
スカイラインGT-R(R32型)
3代目R32型GT-Rは1989年5月に発表(生産は1989年6月~1994年12月)、GT-R伝説の復活を遂げた。
RB26DETT型DOHC直6ツインターボエンジンの最高出力は280ps、最大トルクは36.0kgm。
このパワーをスーパーHICAS(4輪電子制御操舵システム)や基本後輪駆動のアテーサET-S(電子制御トルクスプリット4WD)を装備、グループA時代のモータースポーツでの活躍は言うまでもないだろう。
中古車市場を見ると、価格は430.5万~529万円と高止まっており、平均価格は386.7万円。
なかには1000万円レベルの高価格車両も存在するなど、1994年12月に生産終了して30年を経た現在でも人気の高さを窺わせる。
映像イメージでのトンネル内などでの疾走感はR32GT-Rならではのものと感じ入ってしまう。オヤジのツボを巧みについている。
コメント
コメントの使い方