【温故知新】ダイハツが見せた未来には懐かしい匂いがした【東京モーターショー2017】

■前後スライドドアに市販可能性はあるのか

 このほかにも、大開口の前後スライドドアを持つ軽トールワゴンの「DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)」、小型クロスオーバーSUVの「DN TREC(ディーエヌ トレック)」、3列シートを持つ小型ミニバン「DN MULTISIX(ディーエヌ マルチシックス)」は、コンセプトカーといえど、デザインに現実的な部分が多く、既に市場でもニーズが高いものであるため、近い将来の製品化されることも期待できそうなだけに注目だ。

 特に「DN U-SPACE」は次期タントと見なされており、このコンセプトカーに設定された「前後スライドドア(リアドアだけでなく、助手席側の前ドアが襖のように前方にスライドする)」が次期型の市販車に搭載されるとしたら大変な事件なのだが、はたしてその結果やいかに。

「DN U-SPACE」。前ドアが前方にスライドする上に、助手席も畳まれるので乗り降りが劇的に楽になる。高齢者や障害者の介護用車両としても活躍しそう
「DN U-SPACE」。前ドアが前方にスライドする上に、助手席も畳まれるので乗り降りが劇的に楽になる。高齢者や障害者の介護用車両としても活躍しそう

 今回のコンセプトカーは、ミニバンタイプの「DN MULTISIX」のみが日本初公開で、その他の4台はワールドプレミアとなるので、ぜひ、ダイハツブースでチェックしてみて欲しい。

■「先進技術は手頃な価格で用意してこそ普及する」という哲学

 登壇したダイハツの奥平総一郎代表取締役社長は、DNGAが育んでいく未来のモデルたちを紹介し、「DNGAの開発には、昨今注目が高まるEVやハイブリッド、自動運転などの先進技術も含む」とコメント。

 もちろん、まだバッテリーの価格やサイズなど現時点ではまだまだ課題が多いとしながらも、手頃なEVやハイブリッドの開発を実現したいとした。

 また先進機能を手頃な価格で提供し、普及を図っていくことも明らかにしている。すぐにできる取り組みとして、商用車へのスマートアシスト搭載を本格化。

 年内にハイゼットカーゴに「スマートアシスト3」を搭載し、発売することを発表している。

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