■ホンダレジェンド 2017年4月販売台数20台
いっぽう2017年4月、それまで低空飛行を続けていたレジェンドがついに20台という月販台数を記録。
ホンダのフラッグシップがこの数字では“旗艦”も沈んじゃいますよ。渡辺さん、どうなんでしょ?
「この場合もディーラーが売る気がないし、買う人もいない。ハイブリッドシステムをはじめホンダの技術を詰めこんだ一台で、確かに力を入れているモデル。室内は広いし質感はいいし、オーディオも凝っている。このクラスで680万円だからコスパもいい。
でもそもそもの話として680万円のホンダを買う……という需要がないということだろうね。この価格のセダンならホンダに限らず、輸入車にいくのが実情でしょう。悲しいかな」
なるほど。当のレジェンドさんはどう感じているのか?
「以前は私だって大衆車に近い存在でしたよ。好きで680万円モデルになったんじゃないんだよ……。最新技術をこんなに盛られない身軽なクルマになりたいよ。はぁ~(深いため息)」。
ちなみに2017年9月の販売台数は11台。大丈夫、あとは上昇するだけだ。
■ホンダNSX 2017年4月販売台数21台
さてホンダのフラッグシップといえばNSXはどうか。こちら月販台数初登場の4月が21台。直近の9月は18台と実に厳しい。
「このクルマは買えない、とみんな思っているので売れない。日本への割りあて台数が決まっているので、来年の受注もすべて終了。
メーカーのWEBサイトには載っているけど、ディーラーWEBサイトには載ってないという変な状況で、ディーラーで“見積もりをお願いします”というと断られる(笑)。珍しいですよね」
と渡辺氏もやや呆れ気味。「日本人をナメとんのかい、キー!」と日本猿も興奮中だ。
■マツダアクセラハイブリッド 2017年7月販売台数38台
次は2017年7月、この月で目についたのがマツダアクセラハイブリッドの38台。
「トヨタからハイブリッドシステムをもらったのに、なぜ僕はプリウスのように売れないんだろ。もっとCMなどでハイブリッド搭載とPRしてほしいよなぁ」
とつぶやくけれど……。
「アクセラには1.5Lディーゼルがあり、そっちのほうがハイブリッドより20万円ほど安い。それならお客さんはそっちへいくよね」
と身内の敵を指摘する渡辺氏。
■ホンダジェイド 2017年7月販売台数41台
さらにこの月、ホンダジェイドは月販台数41台。厳密には「40台以下」という企画の趣旨からズレるが、この数字は放っておけないぞ。
「よく3列目シートが“炎上する”モデルですが、実は2列目シートもイマイチ。座面奥行が1列目より55mmも短く、ゆったり座れない。また価格も253万円からと高い。中国で売れているからって、日本でそのままバカまじめに売ってもアカンということでしょうね」
とビシッと指摘する渡辺氏。
■トヨタMIRAI 2017年4月販売台数27台
最後はトヨタMIRAI。FCVで水素充填場所が限られるエリアという特殊性があるとはいえ、2017年4月は27台という低さですけど……。
「量産FCVという世界初のチャレンジングなクルマだよ、私は。ゆえに価格はチト高いけどそんなの気にしない。台数だって気にしない。気になるのは地球環境だけです」
とレクサス以上にプライドが高い感じ。発売当初は〝納車2年待ち〟だったから、買いたくても買えないとお客さんは思っているのでしょうか。確かになかなかハードルが高い車。当社の社用車でもありますが、好んで乗ろうとする編集部員は少ない。
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