■国産モデル&輸入車混合ランキング 現代ボーイズレーサーモデルTOP20
(TEXT/永田 恵一)
1位はイマイチなMTのクラッチとシフトのフィール、エンジンが「速いけど楽しさに欠ける」という点と、タイヤ代が安くない以外はボーイズレーサーの鏡のようなスイフトスポーツが鉄板だ。
スイフトスポーツは内容を考えれば激安なのに加え安全装備も文句なし、豊富なアフターパーツによる発展性も高いと、日本車の宝。
2位の86/BRZは下の番外コラムで書いた私のレビンのような要素も持ち、FRなので学べる要素も多く、価格も納得できる範囲といまだ魅力的だ。
ボーイズレーサーとして使うなら、新車が残っているかはともかくとして、ベース車となるBRZのRカスタマイズパッケージのホイールを換えるという乗り方がおススメ。
3位のアルトワークスはすべてが安上がりなだけでなく、ボーイズレーサーらしいピリリとした走りも素晴らしい。
4位のマーチNISMO Sはいいクルマ度は低いが、乗って楽しいというボーイズレーサーらしさを評価。
5位のアバルト595はボーイズレーサーらしさに加え、「小さいのにプレステージがある」というブランドイメージの高さも大きな魅力だ。
ノートNISMO SはマーチNISMO S同様の楽しさを持つが、絶対的な価格が安くないので6位、7位とした。
ボーイズレーサーに似つかわしいのはオーソドックスな1.6L+MTだが、新鮮さやレスポンスのよさに代表される電動車の魅力を試してみたいならe-POWERもいい。
8位から10位は「MTのあるコンパクトカーのベースグレード」を安さと、チューニングによる発展性を評価して並べた。
本当の意味での現代のボーイズレーサーはこんなクルマたちかとも思う。順位はアフターパーツの豊富さによる発展性の順と思ってほしい。
オープン2シーターは実用性の低さによりこの順位とした。
しかし、実用性を求めないならボーイズレーサーにも問題なく、このなかではワンメイクレースに出られるという資格もついてくるNR-Aの存在も決め手にロードスターを筆頭にした。
軽の2台は走りに没頭したいならS660、「S660がピュアすぎる」というならMTのコペンのLSDつきという選び方がいいだろう。
トゥインゴは「いいクルマではないけど、この価格でNA+MTのSも含めRRに乗れる」という理由で輸入車では上位とした。
GRヤリスのRSの順位が低いのは1.5L NAにはクルマ自体があり余っている点など、「ボーイズレーサーにはちょっと違うかな」と感じるためだ。もちろん「クルマの余裕を味わう」という楽しみ方もあっていいとは思う。
輸入車のコンパクトカーはこの価格帯だとスポーツグレードでないのもありこの順位としたが、好みが合えばアリなチョイスだ。
このなかでは好みがわかれるところもあるが、シャープなハンドリングを持つミニONEが楽しさでは一番だろう。
アクアGRスポーツはノートe-POWER NISMOに対するアドバンテージがない点と全体的な古さから最下位とした。
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