スイフト、ヤリスなど 「ボーイズレーサー」たちが今こそ必要だ!!

【番外コラム】ボーイズレーサーと聞いて頭に思い浮かぶモデルたち

●片岡英明…ホンダ シティターボII(1983年)

 ボーイズレーサーと言われ真っ先に頭に浮かんだのが、1983年秋に鮮烈なデビューを飾ったホンダのシティターボIIだ。

ホンダのシティターボII(1983年)…エンジン回転が3000rpm以下の時にアクセル全開で10秒間過給圧が10%アップする機能を持つ
ホンダのシティターボII(1983年)…エンジン回転が3000rpm以下の時にアクセル全開で10秒間過給圧が10%アップする機能を持つ

 前年にシティターボを送り出しているが、ターボIIは似て非なるもので、デザインにも新しさを感じた。ブリスターフェンダーで踏ん張り感を強調し、バンパーも専用デザインとしている。

 走りの実力はケタ違いだ。1.2Lの4気筒エンジンはインタークーラーの追加などで10psアップの110psを発生した。

 過給圧も当時としては驚異の0.85kg/平方cmだ。アクセルを踏み込むとパワーとトルクが一気に盛り上がり、300回転を超えたあたりから加速に弾みがつく。そこからの加速は強烈だ。

 足のチューニングを変えたからシャープなハンドリングに磨きがかかり、スリリングな挙動も影を潜めた。ホイールベースが短いし、背も高いからギャップの乗り越えなどでは身構える。が、理屈抜きに運転するのが楽しかった。

●永田恵一…トヨタ 7代目カローラレビン(1995年)

 私は20代後半に2年間、仲間で草耐久レースをしており、本番車は7代目レビンだった。そのため自分のクルマも同じレビンを買い、練習用、イザという時のバックアップカーにしていた。

トヨタ 7代目カローラレビン(1995年)…7代目レビンの成り立ちは先代モデルを踏襲したところが多く、その点もアフターパーツの流通などボーイズレーサーとして使うにはありがたかった
トヨタ 7代目カローラレビン(1995年)…7代目レビンの成り立ちは先代モデルを踏襲したところが多く、その点もアフターパーツの流通などボーイズレーサーとして使うにはありがたかった

 2台とも個人売買で10万円くらいのクルマだが、カローラ一族らしくレビンも10年落ちくらいならひと通り整備を一度行えば、ほぼノートラブルで好きなだけサーキットを走れた。

 また、地味なクルマながらオイルクーラーの装着、ブレーキパッドとタイヤをいいものにするくらいで燃料切れまでほとんど性能低下なくサーキットを走れ、消耗品代も安かった。

 お金のなかった私がサーキットをさんざん走れたのは丈夫で健康なレビンのおかげである。さらにレビンはカローラ一族なので、後席もなかなか広く、荷物も積めると、これ1台でOKという実用性も備えていた。

 レビンはボーイズレーサーの要素をすべて満たしており、私のなかの思い出度も上位だ。

【画像ギャラリー】思わず胸が熱くなったあのクルマたち 歴代ボーイズレーサー列伝

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