MINI 3ドア:基本のベーシックはこれ!
2001年、BMWが発売したMINIは、ブリティッシュモーターカンパニー(BMC)が生産していたMINIに代わり、新設計のモデルだったが、スタイリングイメージは旧MINIを踏襲していた。ただし中味は安全性などを含め、最新のBMWテクノロジーが搭載されていた。
デビュー当初は旧MINIファンからは敬遠されたが、コンパクトでオシャレなクルマを求めていた世界中の人たちに受け入れられ、ヒット作となった。
BMWとしては初の前輪駆動(FF)車だったが、技術的な欠陥もなく、BMWはそのノウハウをベースに1、2シリーズというコンパクトシリーズを完成させている。最新モデルは3世代目で2013年に登場、2018年にビッグマイナーチェンジを受けている。
MINI 5ドア:現行モデルで追加された人気モデル
MINIはデビュー以来、3ドアハッチバックのみで販売されていた。それは2006年にフルチェンジした2世代目も同じだった。
しかし4ドア+リアゲートのミニを望む声は世界的に大きくなり、ついに3世代目がデビューした翌年2014年に5ドアが登場した。
3ドアのホイールベースを70mm延ばし、全長が3ドアに比べ165mm長いボディは1940年代からの新旧ミニ史上初の5ドアハッチバックとなった。最新モデルは3ドアと同様に2018年にビッグマイナーを受けたモデルだ。
1.5L、直3と2L、直4のガソリンターボ/ディーゼルターボのパワーユニットに7速DCTと6速MTを用意している。このバリエーションの豊富さもヒットの理由の大きな一因なのだ。
やはり日本では3ドアより5ドアのほうが人気がある。実際、日本のコンパクトカーはほぼ3ドアはなくなった。このMINI5ドアがラインナップに加わってからMINI人気が加速したように思う。
BMWジャパンは、各モデルの個別登録台数を公表していないが、各方面へ聞いてみると、販売台数の約半分が、MINI3ドアとMINI5ドアという。
MINIコンバーチブル:貴重な4シーターオープン
MINI第2の車種として2004年に発売された。その名のとおり、ルーフが開閉できるオープン4シーターだ。
ルーフはファブリックだがトップ部分はハードボードが入り、スイッチ操作で前半分がスライドし、サンルーフのようになる。
さらにスイッチを操作すると幌がZ型に折り畳まれ、フルオープンになる。Bピラーを補強材として残す方式ではなく、フルオープンにしたので、ボディ剛性の強化が行われ、3ドアに比べて100kg以上、車両重量は増加した。
モデルチェンジも受け現行モデルは3世代目。パワーユニットは2Lガソリンターボのみで、ディーゼルのMTの設定はない。
販売比率はMINIシリーズのなかでもっとも少なく、全体の1割程度になっている。とはいえ、このサイズで4人乗れるオープンカーは貴重だといえるだろう。
コメント
コメントの使い方