メルセデスAMGが日本人のお金持ちに愛される理由とは


AMGが日本人に好まれる理由とは?

 それではAMGが日本人(に限らないが)に好まれる理由を考えてみる。大まかにいって、1:スポーツ、2:ステイタス性、3:信頼という、ブランドとして重要な3つの要素が見事に融合していることにある。

 過去の日本のマーケットでは、前述のように派手なエアロパーツを纏ったメルセデスとして、「ワル」のイメージがあったことは否めなかった。

 ユーザーが望むステイタス性への憧れとして、メルセデスの“上級”モデルとして、標準仕様のオーナーより優越感に浸れるという下世話な話になってしまう。

 が、メルセデスというプレミアムメーカーが直接手がけた、あえて言えば“公認”のチューニングモデルとしての信頼感や中古車価格の高値安定感が、AMGの特別なイメージを生み出してきた。

 それでも、AMGのイメージを醸成してきたのはあくまでモータースポーツでの活躍から得られた、高い開発技術に違いない。

 AMGが自ら仕立てた高性能エンジンに関して、選ばれた一人の熟練作業者による“手組み”によって高精度の組み立てを実現する「ワンマン・ワンエンジン」のコンセプトに基づいて、エンジンには担当した“匠”の名が刻まれたシリアルナンバープレートを装着するといった手法はよく知られた話だ。

 もとより、外装の特別仕立てのカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)製品や、内装品でもAMGのレーシングマシンのイメージを与えたシートやステアリングホイールなどをAMG独自のこだわりが見える演出によって、オーナーの所有する喜びを満たす要素には事欠かないこともAMGのステイタスの高さを生み出しているといえる。

“One man – one engine”という主義に基づき、熟練のマイスターが誇りをもって手組みするAMGのエンジン
写真は421ps/500Nmを発生する2L、直4ターボエンジン

日本市場でのメルセデスAMGのラインナップと注目モデル

 AクラスのAMGモデルが注目されているが、最近ではBクラス(とGLB)が加わり、定番といえるCクラスやEクラスのAMGとともに、GL系のSUVラインナップも拡充している。

 AMGのラインナップはパワーを示すナンバーだけでも、以下のように35、43、Cクラスベースモデルに残された45(S)、上級モデルの53、63があり、日本仕様のパワースペックは8種類が存在する。


■メルセデスAMG主要モデルのパワースペック
・35(2L、直4ターボ、306ps/400Nm)
・43(3L、V6ツインターボ、390ps/520Nm
・GT4ドア43(3L、直6ターボ、367ps/500Nm)
・45S(2L、直4ターボ、421ps/500Nm)
・53(3L、直6ターボ、435ps/520Nm)
・63(4L、V8ツインターボ、585ps/850Nm)
・63S(4L、V8ツインターボ、612ps/900Nm)
・63S GT4ドア(4L、V8ツインターボ、639ps/900Nm)
※AMG GT(2ドア)(4L、V8ツインターボ、標準仕様:530ps/670Nm、GTC:557ps/680Nm、GTR:585ps/700Nm)

 各モデルには上記のエンジンに、標準モデルのラインナップに則って、セダン、クーペ、カブリオレなどのバリエーションを用意している。

 なお、AMGモデルの駆動系の基本仕様となる4WDの「4マチック」の呼称は省略したが、SLなどでは後輪駆動となる。


■AMGの主なラインナップ
・A35、A45、A45S(ハッチバックとセダン)
・CLA35、CLA45、CLA45S(クーペ:4ドア、シューティングブレーク)
・C43、C63、C63S(セダン、ステーションワゴン、2/4ドア・クーペ、カブリオレ)
・E53、E63、E63S(セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ)
・CLS63クーペ
・S63
・SLC43
・SL63
●SUV系
・GLA35、45S
・GLB 43
・GLC43、GLC63、GLC63S
・GLE53
・GLS63
・G63
●スポーツ系
AMG GT(クーペ、R、ロードスター)
AMG GT 4ドア

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