■時代を反映するモデルチェンジも
デザインがガラリと変わっても、例えばシビックのように、ポジションというか、クルマの基本コンセプトが時代とともに変化していったクルマは、そりゃデザインどころかサイズや車形自体が変わったんだから「別のクルマ」。
インサイトなんて、3世代あるけど、それぞれ基本コンセプトが違うんだから、まったく違ったクルマになって当然ってこと。ありゃ、名前だけが同じで、モデルとしては別ものだ。
そんななか、基本コンセプトを比較的キープしながらも、デザインのイメージをうまいこと変化させているのが最近のトヨタ車に多い。
クラウンやカムリ、ハリアーなどは見た瞬間「おッ、新型!」と思える変化を見せている。
クラウンは印象的なグリルを採用するフロントマスクこそ先代を受け継いでいるが、ラウンドしたルーフの低さや、6ライトのサイドビューなど、これまでのクラウンとの違いをアピールしている。
■対照的だったフィットとヤリスのモデルチェンジ
4代目となるフィットはこれまで3代、約20年にわたりキープコンセプトのモデルチェンジをしてきたが、今年登場した4代目は見た目の雰囲気をガラリと変えた。
一見して新型フィットとわかるエクステリアだが、「ユーティリティを追求したコンパクトカー」という車両コンセプトは初代以来不変である。
一方ヤリスは、先代までのヴィッツ、さらにそれ以前はスターレットだった名称を一新するとともに、ニッポンのコンパクトカーに欠かせないユーティリティ性をあえて捨ててスポーティ性に割り切った。
つまり車両コンセプトを一新し、名前も変えたんだけど、なーんか、パッと見た雰囲気が前型ヴィッツに似ているんだよね。
いや、ヴィッツとヤリスは全然違うんだよ。それはわかっているんだけど、一瞬「あれ、今のヤリス? ん? ヴィッツだった?」ってなる。
フィットは一発で新旧見分けられるもん。
どっちがいいって話じゃないけど、やっぱり新型に乗るんだったら「おっ、新型もう乗ってる!」って注目されたいってのが本音だな。
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