最後発の日産新型ノートは先行ヤリス&フィットに勝てるのか?


「広さ」と「静かさ」はコンパクトカートップ!! のフィット

 「e:HEV(イーエイチイーブイ)」とよぶ2モーターハイブリッドシステムがホンダのコンパクトカーとして初搭載された、フィット。WLTCモード燃費は「28.8km/L」(※e:HEV HOME 2WD)を達成している。

 このハイブリッドシステムは、発電時のエンジン騒音が小さく、しかもアクセルペダルの踏み方に応じてエンジン音がリニアに上昇するようセッティングされているため、加速時のフィーリングが良い。

フィットは、ハイブリッドの「BASIC e:HEV 2WD」が199万7600円、ガソリンエンジンの「BASIC 2WD」が155万7600円と、ほぼヤリスと並んだ価格設定だ

 また、前方視界の良さもポイントだ。従来のAピラーにあたる柱を細幅化し、ワイドで見晴らしの良い視界を実現している。車幅感覚がつかむのが苦手な人や運転初心者に向けては、この視界の広さは大きな武器となる。

度肝を抜かれたAピラー周りの構造 車幅感覚がつかむのが苦手な人や運転初心者にとって、この視界の広さは大きな武器となる

 昨今のコンパクトカーの中で、フィットはトップレベルで静かだ。特に、中低速(~60km/h)では、「サー」という小さめのロードノイズで音量も小さく、バツグンの遮音性能をもっている。高速走行時も、「ゴー」というノイズは聞こえるが、それでもこのカテゴリでは相当に静かなレベルだ。

 遮音機能付フロントウインドウガラスの採用や、吸遮音材の効果的な配置だけでなく、車体の局所剛性やパネル面剛性を上げて、音の振動伝搬を防ぐ構造を採用しているおかげだ。

 フィットの課題としては、旧型フィットには存在した「RS」グレードが、現時点のラインアップにはなく、旧型でファンになった方の受け入れ先がないことだ。

 本当は「NESS」が「RS」にあたるグレードであってほしかったところだが、その名の通り「フィットネスジム」程度の軽めのイメージあり、RSファンの期待する走りの良さには、全く届いていない。

ヤリス・フィットよりも一歩前へ出た!!

 新型ノートのボディサイズは、全長4045(-55)mm×全幅1695(±0)mm×全高1520(±0)mm、ホイールベース2580(-20)mmだ。E12ノートよりも全長を縮め、よりコンパクトでスタイリッシュなボディへとなった(カッコ内はE12比)。

 ちなみに、ヤリスは3940×1695×1500(全長×全幅×全高mm)、フィットは3995×1695×1515であり、ヤリス<フィット<ノートの順で約50ミリずつ、全長が長くなる。

 新型ノートの使い勝手、快適性能、走りには、ヤリスやフィットをこえるポテンシャルがある。もともとハンドリング性能に優れていたノートだが、快適性を上げ、日産コンパクトとは思えないインテリアを備えたことで、ライバルに一気に追いつき、そして、追い越した印象だ。

 ネックとなる価格も、旧型のE12型ノートe-POWERとほぼ同じ価格帯に抑えたことは、進化の内容を考慮すると、驚異的にコストパフォーマンスが良いし、新型ノートに漂う先進的なイメージには、e-POWERが似合うようにも思う。

 約10か月前にデビューをしているヤリス、そしてフィットで、コンパクトカーへの供給がひと段落した今、新型ノートが持つプレミアムコンパクトカー(e-POWERだけ)といういばらの道は、むしろ、吉と出るのかもしれない。この新型ノートは、必ず、日産を救う救世主となるだろう。

【画像ギャラリー】国産コンパクトカーの覇権争い激化!! 新型ノート、ヤリス、フィットを写真でチェック!!

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