カウンタックを買ったきっかけは?
私のカウンタックの共同所有者は、中古フェラーリ専門店「コーナーストーンズ」代表の榎本修氏だ。氏は主にフェラーリを扱っているが、本当はカウンタックが大好きというスーパーカー世代ど真ん中。
氏が2020年の夏に個人的コレクションとして入手した白いカウンタックを、私が「半分売ってください!」とお願いして、今回の共有は実現した。
清水「カウンタックは今後も値上がりするかな?」
榎本「未来のことは誰にもわかりませんが、上がると思います。特に我々のアニバーサリーが有望です。清水さんが0.5台お買いになった影響もあり(笑)、すでにかなり上がり始めていて、今はもう3000万円では全然買えなくなってます」
清水「ななな、なんと!」
榎本「こういうクルマですから、全国で数人が探し始めただけで、相場は上がってしまうんです」
清水「そうなんだ……。それでもアニバーサリーは、カウンタックのなかで一番新しくて一番生産台数が多いから、一番相場が安いわけじゃない。そのアニバーサリーが有望なのはナゼ?」
榎本「カウンタックは古ければ古いほど相場が高く、最初期型のLP400は、すでに億を超えています。
もちろん今後もLP400の高騰が続く可能性はありますが、値段が高くなればなるほど、買える人の数は限られてきますから、150台というLP400の生産台数に対する限界点はあるでしょう。ないのかもしれませんけどウフフ~」
清水「一番新しいアニバーサリーの相場が3000万円強というのは、相対的に安いのは間違いないよね! カウンタックはカウンタックだし!」
榎本「そうなんです。だいたいLP400の出物なんてめったにありませんから、買いたくても買えません。
仮に買えたとしても、値段が高すぎて乗る勇気が湧きません(笑)。でもアニバーサリーなら、まだなんとかギリギリ探せば買えますし、乗って楽しむこともできます。つまりお買い得なんですよ!」
清水「お買い得な商品は値段が上がる可能性が高い。そういうことだね?」
榎本「そうなんです! あくまで現在の世界的カネ余り現象が続けばの話ですがウフフ~」
カウンタック25thアニバーサリーはお買い得だった
実は私もアニバーサリーが相対的に安いのはひしひしと感じていた。「コーナーストーンズ」店内にあるフェラーリF40の相場は、1億5000万円前後。
それに対して、今回半分買った白いカウンタック25thアニバーサリーは3000万円(※現在はもうこの価格では買えないというが)。
2台を見比べると、オーラの強さはほぼ同じだ。つまり私の感覚としては、25thアニバーサリーはF40の5倍お買い得だったのだ!
いかにフェラーリ信者の私でも、1億5000万円のF40は逆立ちしても買えないが、3000万円のアニバーサリーを半分買うことはできた。買えるなら買わないのはバカ! そういうことだ。
榎本「F40 は1311台生産されたと言われてますよね。それが1億5000万になってるんです。カウンタックは全部で約2000台生産されて、そのうちアニバーサリーは657台です。
カウンタックのなかでは一番多いですけど、それでもF40の半分。つまりアニバーサリーの値段は、F40に迫ってもおかしくないことになりませんかウフフ~」
清水「なるほど! 俺もアニバーサリーは1億円になってもおかしくないって、なんとなく感じるよ!」
榎本「世界的なバブルが弾けなければ、ですけれど!」
清水「もちろん、いつバブルが弾けてもおかしくない。でもさ、バブルが弾けるかもしれないからってカウンタックを買わないで貯金しといても、通帳の数字しか得られない。そんなのバカだよね!」
榎本「出ましたね、清水先生得意のセリフが!」
清水「アニバーサリーは超オススメだね!」
榎本「ただ問題は、皆様全員にオススメするほど台数がないことです」
清水「えーと、ネットで検索すると、カウンタックの売り物は全部で7台。そのうちアニバーサリーは3台だね」
榎本「仮に今、日本に100台のアニバーサリーが存在するとしても、いまオーナーさんにお願いして譲ってもらえるのは、どんなに頑張っても10台くらいじゃないでしょうか。つまり合計13台ですかねウフフ~」
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