カウンタックを買った男が生激白! 投資としてランボはイケるのか?

カウンタックを買ったきっかけは?

清水氏の自宅車庫に収まるカウンタック25thアニバーサリー。このカウンタック車庫入れ動画はYoutubeで公開中
清水氏の自宅車庫に収まるカウンタック25thアニバーサリー。このカウンタック車庫入れ動画はYoutubeで公開中

 私のカウンタックの共同所有者は、中古フェラーリ専門店「コーナーストーンズ」代表の榎本修氏だ。氏は主にフェラーリを扱っているが、本当はカウンタックが大好きというスーパーカー世代ど真ん中。

 氏が2020年の夏に個人的コレクションとして入手した白いカウンタックを、私が「半分売ってください!」とお願いして、今回の共有は実現した。

清水「カウンタックは今後も値上がりするかな?」

榎本「未来のことは誰にもわかりませんが、上がると思います。特に我々のアニバーサリーが有望です。清水さんが0.5台お買いになった影響もあり(笑)、すでにかなり上がり始めていて、今はもう3000万円では全然買えなくなってます」

清水「ななな、なんと!」

榎本「こういうクルマですから、全国で数人が探し始めただけで、相場は上がってしまうんです」

清水「そうなんだ……。それでもアニバーサリーは、カウンタックのなかで一番新しくて一番生産台数が多いから、一番相場が安いわけじゃない。そのアニバーサリーが有望なのはナゼ?」

榎本「カウンタックは古ければ古いほど相場が高く、最初期型のLP400は、すでに億を超えています。

 もちろん今後もLP400の高騰が続く可能性はありますが、値段が高くなればなるほど、買える人の数は限られてきますから、150台というLP400の生産台数に対する限界点はあるでしょう。ないのかもしれませんけどウフフ~」

1974年に登場したランボルギーニ・カウンタックLP400。ボディサイズは全長4140×全幅1890×全高1070mm。搭載されたエンジンはV12気筒3929㏄で375ps/36.8kgmを発生
1974年に登場したランボルギーニ・カウンタックLP400。ボディサイズは全長4140×全幅1890×全高1070mm。搭載されたエンジンはV12気筒3929㏄で375ps/36.8kgmを発生

清水「一番新しいアニバーサリーの相場が3000万円強というのは、相対的に安いのは間違いないよね! カウンタックはカウンタックだし!」

榎本「そうなんです。だいたいLP400の出物なんてめったにありませんから、買いたくても買えません。

 仮に買えたとしても、値段が高すぎて乗る勇気が湧きません(笑)。でもアニバーサリーなら、まだなんとかギリギリ探せば買えますし、乗って楽しむこともできます。つまりお買い得なんですよ!」

清水「お買い得な商品は値段が上がる可能性が高い。そういうことだね?」

榎本「そうなんです! あくまで現在の世界的カネ余り現象が続けばの話ですがウフフ~」

カウンタック25thアニバーサリーはお買い得だった

1987年に登場したフェラーリF40は現在、なんと1億5000万円!。当時日本での新車価格は4650万円だった。バブル全盛期時代は走る不動産とも呼ばれた。1992年の生産終了まで1311台が生産された。搭載されるエンジンは478ps/58.5kgmを発生する2936cc、V型8気筒DOHCツインターボ
1987年に登場したフェラーリF40は現在、なんと1億5000万円!。当時日本での新車価格は4650万円だった。バブル全盛期時代は走る不動産とも呼ばれた。1992年の生産終了まで1311台が生産された。搭載されるエンジンは478ps/58.5kgmを発生する2936cc、V型8気筒DOHCツインターボ
1988年から1990年までの間にアニバーサリーは歴代モデルのなかで最も多い657台が生産された。ボディサイズは全長4200×全幅2000×全高1070mm、ホイールベースは2500mm
1988年から1990年までの間にアニバーサリーは歴代モデルのなかで最も多い657台が生産された。ボディサイズは全長4200×全幅2000×全高1070mm、ホイールベースは2500mm
60度V型12気筒DOHC4バルブ5167㏄エンジンは455ps/51.0kgmを発生。車重は1680kg。最高速度は295km/h
60度V型12気筒DOHC4バルブ5167㏄エンジンは455ps/51.0kgmを発生。車重は1680kg。最高速度は295km/h

 実は私もアニバーサリーが相対的に安いのはひしひしと感じていた。「コーナーストーンズ」店内にあるフェラーリF40の相場は、1億5000万円前後。

 それに対して、今回半分買った白いカウンタック25thアニバーサリーは3000万円(※現在はもうこの価格では買えないというが)。

 2台を見比べると、オーラの強さはほぼ同じだ。つまり私の感覚としては、25thアニバーサリーはF40の5倍お買い得だったのだ!

 いかにフェラーリ信者の私でも、1億5000万円のF40は逆立ちしても買えないが、3000万円のアニバーサリーを半分買うことはできた。買えるなら買わないのはバカ! そういうことだ。

榎本「F40 は1311台生産されたと言われてますよね。それが1億5000万になってるんです。カウンタックは全部で約2000台生産されて、そのうちアニバーサリーは657台です。

 カウンタックのなかでは一番多いですけど、それでもF40の半分。つまりアニバーサリーの値段は、F40に迫ってもおかしくないことになりませんかウフフ~」

清水「なるほど! 俺もアニバーサリーは1億円になってもおかしくないって、なんとなく感じるよ!」

榎本「世界的なバブルが弾けなければ、ですけれど!」

清水「もちろん、いつバブルが弾けてもおかしくない。でもさ、バブルが弾けるかもしれないからってカウンタックを買わないで貯金しといても、通帳の数字しか得られない。そんなのバカだよね!」

榎本「出ましたね、清水先生得意のセリフが!」

清水「アニバーサリーは超オススメだね!」

榎本「ただ問題は、皆様全員にオススメするほど台数がないことです」

清水「えーと、ネットで検索すると、カウンタックの売り物は全部で7台。そのうちアニバーサリーは3台だね」

榎本「仮に今、日本に100台のアニバーサリーが存在するとしても、いまオーナーさんにお願いして譲ってもらえるのは、どんなに頑張っても10台くらいじゃないでしょうか。つまり合計13台ですかねウフフ~」

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